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データセンターとは?

データセンターの概要

1970年代から1990年代後半にかけて、コンピュータシステムは企業が自社内に設置し、運用・保守を行なうのが一般的でした。
しかし、1995年の阪神淡路大震災で被災したシステムの被害が大きかったこと、2000年前後から始まったインターネットの普及で遠隔地のリモート保守が手軽に行なえるようになったことから、コンピュータを設置するための電源、空調設備を整え、耐震、防火などの防災設備を備えた建物で、企業のコンピュータを預かるデータセンターを設立され始めました。
もちろん、建物の出入りなどは厳重に管理され、セキュリティ面の配慮も十分になされています。

特にインターネット接続を主軸にした設備やサービスを提供するiDC(Internet Data Center)は、インターネット上で事業を展開する企業が増えてきたために需要が大きく、多くの事業者が参入しています。
また、単なるハードウェアの設置場所だけでなく、システムやデータのバックアップや日常業務などのオペレーション代行やシステムの運用・管理を代行するサービスを提供する事業者もあり、データセンターに通常業務をアウトソーシングしている企業も増えています。

IT事業者は別として、コンピュータシステムは仕事の道具という企業は、基幹システムや社内の重要なデータを扱うシステムは、自社内に持っていても、それ以外のシステムはデータセンターにアウトソーシングするところも多くなっているのではないでしょうか?


クラウド型サーバーサービスとは?

"データセンターと同じように、企業にコンピュータシステムを提供するサービスにクラウドコンピューティングがあります。
一時期「クラウドってわかりにくい」と言われていましたが、2019年の時点ではクラウドサービスを利用するのは当たり前になっています。
クラウドコンピューティングというのは、ハードウェアやインフラなどの実体を雲(クラウド)の中に隠して見えなくし、それらの環境に依存しないサーバーとして提供するサービスのことをいいます。
この内、インターネット上でクラウドサーバーを提供するのがクラウド型サーバーサービスです。

クラウドコンピューティングには「仮想化」という技術が使われています。
「仮想化」は実際のハードウェアやOSとは別の仮想のハードウェアやOSの環境を作る技術です。
一つの例として、マイクロソフトはWindows10に移行しながら、古い環境を残すために、Windows10上でWindows7が動く仮想のPCを作り出す「Virtual PC」というソフトを提供しています。
このソフトを使うと、Windows10のマシン上にいくつものWindows7のPCを作り出すことができます。

クラウドコンピューティングでは全てのマシン環境を「仮想化」することで、利用者からは1台(または複数)のサーバーに見える環境を提供します。
実際には複数のコンピュータ上で一つのサーバーが実現されていることもありますし、高性能のコンピュータ上に複数のサーバーが実現されていることもあります。
そして、仮想サーバー上に様々なアプリケーションを導入し、サーバーごと提供するサービスもありますし、アプリケーションのみの利用を提供するサービスもあります。

クラウド型サーバーサービスの利点は必要なときに必要な分だけ使うことができることです。Web会議もこれらのクラウドサーバー上で動くものもあり、必要なときに必要な分だけ使うことができます。


データセンターの今後

データセンター(特にiDC)とクラウド型サーバーサービスは、企業から見ると利用できるサービスはほぼ同じです、ただし、クラウド型サーバーサービスはクラウドというインターネット上の隠れた環境の中で構築されているため、物理的にマシンを管理できるデータセンターに比べてセキュリティ面や安定性に不安があります。
ネットワークを通じてクラウドが攻撃されると、データ漏洩や性能劣化が起こりうるからです。
その分コストはデータセンターの方が高くつきます。
おそらく、この点を考慮した棲み分けがされると思われます。

データの漏洩防止や稼働の安定性を重要視するならデータセンターにマシンを設置し、手軽に利用できるシステムや試験的なシステムを運用したいならクラウドを使うという形になるのではないでしょうか。