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ビットレートとは?

Web会議システムでは、常に映像と音声がリアルタイムに配信される必要があります。
しかし、鮮明な映像で会議を行うためには、回線が高速でなければなりません。
その指標の一つがビットレートです。


ビットレート高速化の歴史

ビットレートとは、1秒間にどのくらいのデータ量を転送、処理できるかを数値で表したものであり、単位はbps(bit per second)を使用します。
ビットレートの数値は速度を表す目安にもなります。
1990年代に、パソコン通信と呼ばれたアナログ電話回線とモデムを利用して行うネット通信では、2,400bpsから始まり、モデムの性能向上により19,200bpsから56,000bpsくらいまでのビットレートでした。
90年代終わりごろになると、電話回線の音声周波数帯域外を使用して通信を行うADSLが登場し、ビットレートが10,000,000bps、つまり10Mbps近くまでビットレートは飛躍的に向上します。
そしてその後、光回線が一般的に使用されるようになり、ビットレートはついにギガ単位、1,000,000,000bpsの速度にまで達します。

ビットレートの向上で、ネットでは映像や音声、データ量の大きいファイルなど、様々なデータを送ることができるようなりました。
ビットレートが高いと言うことは、大容量のデータを短時間で転送することが可能とも言えます。
一部の光回線業者がビットレートを1Gbpsとうたい文句にしていることも事実です。
1秒間に1Gbitも転送できるのであれば、いくらでも巨大なデータが転送できるのではないかと思わるかもしれませんが、そううまくはいきません。

光回線は多くの場合、同じ回線で他のユーザーかつ、他の用途で膨大なデータ量を使用しています。
いわば、光回線と言う国道を、膨大な数の車が通行しているようなものです。
このため、各ユーザーで常時、最大1Gbpsのビットレートを得られると言うわけではないのです。
そこで回線業者は、回線の状況や状態によって変化はするが、可能な限り最高の通信速度や品質で提供する「ベストエフォート」と言う形式を採用しています。
そのため、ビットレートが高いからと言って、やたら大きいデータを流すことは、ネットワークの遅延になる可能性があります。


大きいデータを転送するための方策

Web会議を高い品質で行うためには、なるべく綺麗な映像で、鮮明な音声が求められます。
映像の品質は一般的に解像度と呼ばれ、解像度が高いほど高品質で鮮明な映像を得られますが、解像度が高くなるにつれ、データ量も大きくなります。
これをそのまま転送すると、光回線だけでなく処理を行うパソコンや周辺機器にも負担がかかってしまいます。
このままWeb会議を行おうとしても、場合によっては映像や音声が途切れ途切れになったり、全く動かなくなったりすることもあり得ます。
このような状況を避けるためには、いったいどのような方法があるのでしょうか。

高いビットレートの回線を使用しても、転送するデータ量が余りにも大きすぎる場合は、問題が発生する可能性があることを説明しました。
この問題を解決するには、できるだけデータ量を抑え、かつ、映像と音声の品質を落とさずに転送する方法が重要です。
これを解決するために生まれた技術が、コーデックです。
つまり、データをそのまま転送すると様々な問題があるため、できるだけ品質を落とさずにデータを圧縮して転送しようと言うことです。
コーデックの種類や詳しい内容についてはここでは述べませんが、H.264などの様々なコーデックが研究、実用化されており、比較的容量の小さいデータでも鮮明な映像を得ることができるようになっています。

理想としては、小さいデータ転送量で鮮明な映像と音声が得られれば良いと言うことです。
考え方にもよりますが、Web会議で求められるのは高解像度ではなく、対面で行うような遅延のないスムーズなものです。
お互いの顔が分かる程度の解像度で、ほぼ遅延のないビットレートが得られるコーデックを使用してWeb会議を行うことがベストではないでしょうか。
当然ですが、Web会議システムを提供している企業の多くは、コーデックを含め様々な技術を駆使して、安定して会議ができるようにしています。
その中で、コスト面や必要設備などがベストな形で、Web会議できるものを選択することが重要です。