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ベストエフォートとは?

Web会議システムを導入するにあたり、ベストエフォート型サービスについて知っておく必要があります。
ここでは、ベストエフォート型サービスの特徴や歴史などについて取り上げます。


ベストエフォートとはどんなサービスか

遠く離れた土地でもカメラやマイクを使用することで、実際に会っているかのようにミーティングができる会議システムであるWeb会議システム。
各地に支社や支店を有する企業であれば、Web会議システムの導入を検討することが少なくありません。
Web会議システムではインターネット通信を活用するため、導入するにあたりポイントになるのがネットワーク通信です。
Web会議システムでは、通信の安定性を保つ必要があります。
ただ通信の安定性はネットワーク技術の問題であるので限界はありますが、ネットワーク通信の仕組みを知っておくことはWeb会議システム導入のヒントになります。
そしてネットワーク通信には様々な用語があるため、その言葉の意味をしっかり理解しておく必要があります。

ネットワーク通信では、ベストエフォート型サービスと呼ばれる言葉がよく出てきます。
ベストエフォートとは、日本語に直すと最大限の努力という意味です。
これは提示しているサービスの質を保証するものではなく、なるべくその内容に近づけるように努力するという意味があります。
ネットワーク通信の世界では、その場の状況や状態によって提供される通信速度や品質などの性能が変化するサービス形態のことを指す言葉です。
これに対して通信速度を一定以上に保つなど、通信の品質を常に保証しているサービスをギャランティ型といいます。

品質の保証がないベストエフォート型サービスは、デメリットが多いと感じるユーザーが少なくありません。
しかし通信速度を一定以上に保つサービスを提供すると、1回線ごとに管理が必要となり高コスト化につながってしまいます。
ベストエフォート型サービスでは管理を単純化することでコストを下げ、ユーザーに低価格で通信サービスを提供するメリットがあるのです。
ベストエフォート型サービスにはコストを抑えるなど最大限の努力はするけど、同時接続ユーザー数が多くトラフィック量が多いと通信速度は保証できないという意味合いが込められているのです。


ベストエフォート型サービスの代表例や歴史

ベストエフォート型サービスの代表例としてADSL通信サービスがあります。
ADSL通信とは一般の電話回線を使用する上り回線と下り回線の通信速度が異なる通信技術です。
ADSL通信は、1990年代に提唱された高速デジタルアクセス技術として注目されました。
2000年代に入ると電気通信事業者が、ADSL通信事業を開始しています。
2001年1月には16,000回線余りだったものが、同年12月には150万回線余りと利用可能地域が拡大しました。
さらに2003年12月には1,000万回線を突破したと報告され、それと共にインターネットの普及率が急速に高まったのです。

何故ADSL通信サービスがベストエフォート型サービスであるかといえば、電話局から離れるほど通信速度が落ちるという特性があるからです。
また使用している通信機器などの影響を受けるため、最大通信速度の70~80%の速度になるといわれています。
つまりADSL通信サービスでは必ず何Mbpsの速度を保証するとは明示できず、最大で何Mbpsの通信速度と表示するベストエフォート型サービスになっているのです。


ベストエフォート型サービスを用いてweb会議システムを提供する事業者のトレンド

現在インターネットを利用したベストエフォート型のサービスで、Web会議システムを提供する事業者があります。
そのような業者ではASPサービスで、各企業にWeb会議システムを提供しています。
ASPサービスとは、インターネットなどを通じて遠隔からソフトウェアを利用させるサービスのことです。
これはソフトを実行するためのプログラムをインターネット上のクラウドに置いて、インターネット回線を通じてプログラムにアクセスして、ソフトを利用できる仕組みです。
ベストエフォート型の通信サービスなので通信速度が遅くなることがありますが、サーバーやソフトなどの運用や管理を事業者で行うため、導入企業側の運用コストは少なくなります。