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WebRTC SFUとは?

インターネット技術の進化やコミュニケーション手段の多様化に伴って、チャットやビデオ会議での質疑応答など、双方向で音声や映像をやり取りする機会が増えてきています。この、双方向でデータをやり取りするための技術はWebRTCと呼ばれていますが、中でも「WebRTC SFU」という仕組みは、大人数での利用を可能とするものとして注目です。ここでは、WebRTCやSFUの意味について解説します。

SFUとはどういうもの?

SFUというのは、「Selective Forwarding Unit」の略称です。難しい言葉ですね。しかし実は、サーバの名前にすぎません。詳しい意味は後述しますが、WebRTCという技術を実行するための方法として、2つのやり方があります。1つがサーバを介さないやり方で、P2Pが該当します。残りの1つがサーバを介する方法で、ここで説明しているSFUもこちらに含まれます。

WebRTCをサーバが仲介する技術にはSFUだけではなくMCUというものもあるのですが、両者の違いを簡単に説明すると、MCUでは仲介する映像などを合成したり変換したりして届けます。そのため、少しタイムラグが生じます。

一方のSFUでは、届ける映像を変換せずにそのまま送ります。サーバを介するWebRTCの方法としてはリアルタイムな配信が可能になるというのが、SFUの特徴です。ちなみに、MCUというのは「Multipoint Control Unit」のことです。

WebRTCは双方向通信を可能にする技術

WebRTCの技術としてSFUを紹介しましたが、そもそも、WebRTCとは何でしょうか。WebRTCは、「Web Real-Time-Communication」のことです。ブラウザ同士でリアルタイムに音声や動画のやり取りをすることが可能になる技術を指しています。

技術の発達に伴って、コミュニケーションをとる手段は多様化しています。インターネットを利用してビジネス上のやり取りを行っている企業も多いでしょう。しかしこれまでのやり方では、1人から大人数に向けてというような、一方向型の通信が主流だったのではないでしょうか。

WebRTCを使うことによって双方向型の通信ができるようになると、ビデオ会議で活発な議論を戦わせたり、遠隔地にわざわざ出向くことなく現地の従業員とやり取りを行ったりと、コミュニケーションをより柔軟に行うことができるようになります。

WebRTCはもともと、Googleによって2011年に提唱されました。インターネット通信を利用してのコミュニケーションが増加したことと便利さから、非常に速いスピードで普及しつつある技術です。

WebRTCには優れた点がいろいろとあります。まず、WebRTCを使うために新たに何らかの機器を購入するという必要はありません。WebRTCはインターネット技術ですから、「この機器がないとWebRTCはできない」ということはないのです。

機器と同様にアプリのインストールも不要です。パソコンやスマホがあれば利用可能という気軽さが良いですね。 また、サーバを介さずにデータをやり取りする方法をとった場合は通信スピードが非常に速く、リアルタイムでのやり取りを大いに楽しむことができるのも魅力です。

SFUとP2Pの違いと利用上の注意点

最初に述べたように、WebRTCにはP2PとSFUがあります。

P2Pは、サーバを中継することなくブラウザ同士で直接データのやり取りを行う方法で、WebRTCでの基本的な技術です。サーバを介さないということで、非常にすばやい双方向通信が可能になります。リアルタイムの利点を十分に味わいたいときや、気軽にWebRTCを利用したいときにはお勧めの方法です。しかし、接続人数が多くなればなるほど、配信者の端末に負荷がかかる方法でもあります。大人数での会議の利用などにはあまり向かないかもしれません。

SFUは、配信者のデータは一旦SFUサーバに送信されます。他の接続者はSFUサーバとデータをやり取りするため、配信者の端末に負荷がかかりすぎるということはありません。大人数での利用にも適しているでしょう。しかし、サーバの利用料金がかかるという点と、リアルタイムの感覚がやや薄れるという点については、考慮が必要です。

双方向でのデータのやり取りを可能にするWebRTCを使用することで、オンラインでの会議やチャットが可能となり、ビジネスも効率的になります。

WebRTCにはSFUという仕組みがあり、サーバを中継してデータをやり取りすることで端末負荷を軽減できます。大人数での通信に向いた方法ですが、サーバ利用料がかかるなど注意点もありますので、内容をしっかりと理解しておきましょう。