Web会議の基礎知識

更新日:2021.05/21(金)

WebRTCとは?WebRTCについて詳しく解説します

Web会議で使われている代表的な技術に、「WebRTC」があります。
会社全体での経費削減が余儀なくされている現在においては、インターネットを駆使したWeb会議がメインとなっています。

WebRTCとはどういった技術なのか

パソコンやスマートフォンなどでインターネットを使う際、私達はWebブラウザというアプリケーションを使って情報などを閲覧します。
そのWebブラウザなどを使った通信に関して、高速なデータ通信を実現するための規格を、「WebRTC」といいます。

映像が音声などの大容量のデータをリアルタイムに送受信できることに加え、不特定多数の人がファイルなどを送受信可能な仕組みが備わっています。
そのため、短時間で映像などを通じて情報をやり取りできるビデオチャットなどに応用されていることが特徴です。

映像や音声といったデータをリアルタイムでやり取りする規格そのものは、「WebRTC」という言葉が誕生する前から存在しています。
インターネットの通信網を利用して音声通話を行うIP電話が代表的なもので、「Skype」は世界的に知名度の高いアプリとして有名です。
最近になって日本でも爆発的に普及した、「LINE」アプリのビデオ通話も同様の規格を利用しています。

紹介した2つのアプリは、会社がソースコードを保有するクローズドな規格となっています。
それに対して、「WebRTC」はソースコードが公表されているオープンな規格であり、多くのOSに標準採用されている点において、大きく異なります。

WebRTCはインターネットの誕生によって生み出された技術

「WebRTC」という言葉が注目されるようになったのは、2013年のことです。
元は、「World Wide Web Consortium」(W3C)という団体が、リアルタイムコミュニケーション用のAPIの定義として提唱したものです。
この定義が生まれた背景には、HTMLなどのプロトコルがインターネットの普及を押し上げたことがきっかけとなります。

やがて、コミュニケーション機能がAPI化したことで、こうしたソフトウェアの開発が簡単に作れるようになりました。
こうしたソフトウェア開発に対する、標準パッケージとして「WebRTC」が誕生しました。

「WebRTC」の最大の目的は、リアルタイムの通信技術を誰でも使いやすくすることにあります。
リアルタイムに情報を送信するためには、映像や音声のデータ化に加え、ネットワークへの接続技術を要します。

さらには情報量を制御するための暗号化や規制をするためのプロトコルを身につける必要も生じます。
こうした技術的な参入障壁を取り払う役割を、「WebRTC」は果たしています。

加えて、オープンな技術として公開されていることから、ライセンス等の初期費用が発生しないことも、最大の特徴と言えます。
金銭的な障壁をも取り払うことで、リアルタイムコミュニケーションの技術を、あらゆる人が使いこなすことが可能となっています。

会議システムに生かされているWebRTC

「WebRTC」の長所を社内で活かせる場所といえば、Web会議です。
支社などで働く社員を対象とした、遠隔会議システムは多数ありますが、通信が遮断される瞬断や、音声が聞き取りにくくなるハウリングなどが、しばしば発生していました。

「WebRTC」はこれらの課題を解決する仕組みを備えており、会議をスムーズに行うツールとして機能します。
遠距離通信の場合、通信データの欠損と呼ばれるパケットロスが発生しますが、これが原因で音声が数秒程度遅れて届くといった現象が生じます。
「WebRTC」はパケットロスを許容することで音声の遅延を最小限に食い止めることができます。

多くの会議システムを導入する際には、パソコンなどにプラグインと言われる部品を組み込む必要がありました。
そのため、ブラウザ制限という問題が生じていましたが、「WebRTC」には、プラグインそのものがいらないというメリットがあります。

無料で配布されているブラウザを利用するため、パソコンやスマートフォンなどのOSによる制約が存在しないことも特徴です。
Web会議専用の端末を導入する必要がないため、結果として経費削減にも役立ちます。

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