Web会議の基礎知識

更新日:2022.09/06(火)

Web会議とテレビ会議の違いとは?表でわかりやすく解説!

Web会議とテレビ会議の違いとは?表でわかりやすく解説!

Web会議とテレビ会議の違いをきちんと説明できますか。
Web会議と似た機能を持ち、よく比較されるテレビ会議ですが、両者には、具体的にどのような違いがあるのか、また、自社にはどちらが合っているのかということを、しっかりと把握されているご担当者様は多くないのではないでしょうか。

そこで、Web会議と混同してしまいがちなテレビ会議について、日本テレワーク協会 客員研究員・鈴木達郎氏に徹底解説していただきます。
テレビ会議システムの特徴やメリット・デメリットはもちろん、導入目的やどんな企業に向いているかという点も合わせてご紹介しますので、ぜひ、製品選びの参考にしてみてください。

「Web会議」と「テレビ会議」の違い

まずはとWeb会議とテレビ会議の特徴を、簡単な表にまとめましたので、まずは、以下をご覧ください。

テレビ会議 Web会議
使用機器 専用機器 パソコン・スマホ・タブレット
接続方法 専用回線(PtoP) インターネット回線(サーバー&クライアント)
会議場所 専用機器を設置した会議室など インターネットに接続できる場所であればどこでも
費用 高額になりがち 導入方法によって幅がある
・オンプレミス型:初期費用が高額になりがちだが、月額費用なし
・ASP(クラウド)型:初期費用は安く済むが、月額費用が発生するため、長期利用の場合、総額が高くなる
メンテナンス 定期的にメンテナンスが必要 導入方法によって異なる
・オンプレミス型:定期的にメンテナンスが必要
・ASP(クラウド)型:随時バージョンアップされる
強み ・通信が安定している
・高品質な映像、音声で臨場感のある会議が行える
・セキュリティ対策が万全
・多人数、他拠点に対応可能
・資料の共有や遠隔操作など、便利機能が搭載されている
・会議以外の幅広い用途で利用できる
・社外からも簡単に会議に参加できる

Web会議とテレビ会議の違いは、使用機器・接続方法・費用や強みなど様々な違いがあるのがわかります。

Web会議はインターネット回線を利用し世界中の人と会議が行われるシステムの総称です。
テレビ会議は専用回線を利用し、遠隔地と会議を行うシステムの総称です。一般的には専用のハードウェアとディスプレイ、マイク、スピーカーなどの機器を用意した、据え置き型の会議システムを指します。

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Web会議とテレビ会議が誕生した歴史的背景

Web会議は、インターネットの発達により生まれたサービスです。通信費が高く、また高額な設備投資が必要だったテレビ会議を、より安く、より使いやすくするという流れから発達し普及していきました。
このような誕生背景の違いから、テレビ会議は、会議システムのハイエンドな形を表現して使われることが多く、Web会議というとミドルクラスのサービスを指す場合が多いです。

一方でテレビ会議は、ビデオ電話から発展したサービスです。電話に映像を付けたビデオ電話という技術が生まれ、それを会議に応用しようとしたところからテレビ会議は出発しました。

Web会議と比較!テレビ会議が持つ4つのメリット

Web会議と比較して、テレビ会議はどのような点が優れているのでしょうか? テレビ会議のメリットを4つご紹介します。

多人数・多拠点での使用に適している

空間を繋ぐテレビ会議は、多人数・多拠点での会議に強みを持っています。自社で使いたい人数や拠点数を基にシステムをデザインすることで、多人数・多拠点であっても画質、音質を気にせず会議をすることができます。

実際の会議のような臨場感がある

Web会議に比べ、テレビ会議は臨場感に優れています。スピーカーやマイクにこだわることで、実際に対面しているかのような会議空間を作ることも可能です。このように迫力ある会議システムを構築することができるのも、テレビ会議が持つメリットといえるでしょう。

安定した動画や音声を届けられる

テレビ会議は、専用回線による安定した帯域を確保することができ、高品質な会議環境を実現できます。映像の遅延や通信不調によって、その都度会議が中断される心配も減るため、ストレスのない会議進行が期待できます。

セキュリティ面を重視できる

テレビ会議は専用回線を使用するため、機密性やセキュリティ面に優れています。そのため、社外秘の情報が関係する会議・打ち合わせに、テレビ会議は適しています。会議システムにおいて、集中管理をしない場合は、基本的にセキュリティ面に問題を抱えているといわれています。一般的に、テレビ会議は、センターを設け集中管理をするので、相対的にセキュリティがしっかりしているといえます。

テレビ会議のデメリットとは? 導入する前に知っておきたい3つの注意点

一方で、テレビ会議を導入する際の注意点もあります。デメリットもしっかりと理解し、導入するかどうかを検討していきましょう。

料金・費用が高くつく

値段はサービス会社によって変わるため一概にいうことはできませんが、一般的にテレビ会議の方がWeb会議に比べて費用がかさみます。テレビ会議は設備投資に加えて、メンテナンス費用、専用回線費用といったランニングコストも高くついてしまうためです。テレビ会議を導入する場合は、Web会議より多額の費用がかかることを念頭に置く必要があります。

基本性能を超える拡張ができない

テレビ会議は独自に設計したハードウェアを使用するため、基本性能を越える拡張は難しく、汎用性にかけます。後から必要に応じて性能を変更していくことも可能ですが、ハードウェアの場合は自動的にアップデートするわけにはいきません。そのためソフトウェアを使用したWeb会議に比べると手間がかかるので注意が必要です。

参加人数は設備の機能に左右される

テレビ会議の参加人数は設備の質に左右されます。具体的には、マイクが音を拾う限界やスピーカーによっては多人数が一度に話すと聞き取りづらいといった、技術的な問題が挙げられます。そのため途中から参加可能人数を増やしたいと思っても、すぐに対応するのは難しいので注意しましょう。導入する前に、「どれだけの人数でテレビ会議を使用するのか?」という想定を行いましょう。

テレビ会議の導入目的は? シチュエーション別の効果も解説

ここまでメリット・デメリットをみてきましたが、具体的にテレビ会議はどのような目的で導入されているのでしょうか。シチュエーション別に、3つの導入目的をご紹介します。

海外拠点への連絡

テレビ会議の導入目的として海外拠点との連携が挙げられます。テレビ会議は、専用回線によって遠隔地を繋ぐため、安定した帯域を保証、海外であってもスムーズに会議を行うことができます。

重役会議や幹部会への使用

重役会議や幹部会といった機密性の高い内容を扱う場合に、よくテレビ会議は使われます。セキュリティ面が優れているだけでなく、高品質で安定した環境で会議を行えるからです。また会議をするために作られた空間であるため、自席やオフィスではためらわれる内容などもテレビ会議には適しています。

講演など大規模な会議

定例会や講演など、比較的規模が大きい場合にもテレビ会議はよく使用されます。「多人数・他拠点に対応可能」という強みを活かした利用方法といえるでしょう。このように大規模な会議・打ち合わせにはテレビ会議を使うのがおすすめです。

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テレビ会議はBCP対策にも活用できる

テレビ会議は、災害時のコミュニケーションインフラとしても役立ちます。専用回線を使っているため、電話やインターネット回線の混雑による影響を受けないからです。
特に、各地に多数の拠点を持っている企業や、本社から離れた場所に主要製品の工場を持っている企業などは、いち早く現場の状況を把握し、速やかな意思決定を行う必要があるため、非常時のコミュニケーションインフラの確保は、BCPの中でも最重要事項となります。テレビ会議システムを導入されるのであれば、非常時には、テレビ会議を起動するというルールを設定し、会議室をそのまま対策本部にしてしまうなど、BCPへの活用もご検討ください。

結論、テレビ会議システムはどんな企業に向いている?

ここまでお伝えしてきた内容を踏まえた上で、Web会議よりもテレビ会議の方が向いているのは、以下のような企業と言えます。

セキュアな通信環境が求められる企業

官公庁や銀行、保険会社など、機密情報を多数取り扱う企業には、セキュアな通信環境が求められるため、専用回線を使うテレビ会議が向いています。

支社や子会社が多い大企業

支社長や子会社の社長、役員クラスの会議が多数開催されるような企業には、品質の高い会議が行える、テレビ会議システムが向いています。また、大きな企業であれば、その分社員数も多いでしょう。テレビ会議システムがあれば、全拠点で一斉に研修などを行うこともできます。

海外に拠点を持つ企業

海外に支店や工場を持つ企業は、専用回線によって安定してスムーズな会議が行える、テレビ会議が向いています。もしも、社員が定期的に海外の拠点に出張をしているのであれば、その出張費とテレビ会議にかかる費用を比較してみてください。海外出張の回数によっては、テレビ会議の導入によって、大幅にコストを削減できる可能性があります。

テレビ会議の導入は費用が高め! まずはWeb会議からお試し利用することも検討してみましょう

テレビ会議は、一般的に品質や安定性が高く、重役会議や遠隔地との定例会議に適した会議システムです。もし導入すれば中断に悩まされることなく、スムーズに会議を行うことができるでしょう。
しかし、テレビ会議はその分費用も高くなってしまいがち。それに加え、導入した装置の性能を超えるような使用はできず、汎用性にもかけるので注意が必要です。

実は、インターネットが普及した昨今では、Web会議であっても安定した通信を行うこともでき、品質は向上しています。オンプレミス型のWeb会議など、中には、テレビ会議に引けを取らない高品質なサービスも。もし導入に迷ったら、まずはWeb会議を使ってみて、どのような会議システムが自社に適しているのかを検討するのもいいかもしれません。

記事監修

鈴木達郎(スズキ タツオ)

  • 一般社団法人 日本テレワーク協会 客員研究員
  • 工学院大学 情報学部 コンピュータ科学科 非常勤講師
  • 1976年東京大学工学部電子工学科卒業
  • 1981年東京大学大学院情報工学専攻博士課程修了 工学博士
    日本電信電話公社 横須賀通信研究所 研究員
  • 1998年(株)NTTデータ 技術開発本部 マルチメディア技術センタ 所長
  • 1999年日本ベリサイン(株) 取締役
  • 2001年NTTメディアクロス(株) 取締役
  • 2002年日本電信電話(株) サイバースペース研究所 部長(画像通信担当)
  • 2015年NTTアイティ(株) 技師長
    同年より現職

 

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