Web会議の基礎知識
更新日:2022.05/06(金)
近年主流になりつつあるリモート面接の場所におすすめなのが、コワーキングスペースです。ファミレスやカフェなどのように騒音を気にすることもなく、シェアオフィスよりも安価に利用できます。
リモート面談以外にも、テレワークやノマドワーカーの作業場としても注目されています。
本記事ではコワーキングスペースについて解説し、その選定の方法やおすすめのスペース3選を紹介します。
目次
コワーキングスペースとは、共に作業する「Co‐Working」と場所「Space」の造語です。主に、テレワークで勤務している人やノマドワーカー、個人事業主など場所に縛りのない人たちが訪れて作業する場所を意味をします。
カフェやファミレスのような作業場所だけでなく、共同で使うコピー機や小集団で利用できる会議室などの設備が充実しています。さらに、同じ空間でさまざまな業種の人が作業するコワーキングスペースでは、活発な交流も期待できます。
新たなビジネスの開拓やつながりができ、コミュニティを広げるチャンスも生まれるでしょう。また、コワーキングスペースで新しい知識を得ることで、自分のビジネスを見直すきっかけになるかもしれません。
このように、コワーキングスペースは、自分の仕事をする場所としてだけでなく、共同で作業する空間にいることで、新たなコミュニケーションが生まれる場所なのです。
自分でコワーキングスペースを選定する際のポイントに、次の7つが挙げられます。
・設備の充実
・通いやすい立地
・ワークスペースと座席数
・セキュリティ対策
・作業スペースとオープンスペースの区別
・自分に合う料金形態
・セミナーなどの開催状況
テレワークを実施する企業が増えた現代では、コワーキングスペースも同じく増加しています。数あるコワーキングスペースの中でも、リモート面接をしやすい場所を探しておくことが重要です。ここからは、コワーキングスペースを選ぶポイントについて、その内容を詳しく紹介します。
リモート面接の際に重要になるのが、コワーキングスペースに求める設備があるかという点です。
例えば、作成した書面や資料を紙ベースで提出しなければならない場合に、コピー機が必要となります。また、面接を実施するためにコワーキングスペースを利用するのであれば「会議室にモニターがあるのか」「何人まで入れるのか」といった部分の確認も必要です。
コワーキングスペースは場所によって設備の充実度が異なります。まずはホームページなどで情報を集めてから利用することをおすすめします。
コワーキングスペースをリモート面接の場所として利用する場合、自分が通いやすいかも確認しましょう。どんなに立地がよい場所でも自宅からアクセスしづらく、時間がかかってしまっては足が遠のく可能性があります。
また、交通費がかさんでしまうケースも少なくありません。交通費を抑え、作業時間を増やすためにもできるだけ自宅から近い場所にするか、最寄駅からアクセスの良いところを狙うのがおすすめです。
もし複数のコワーキングスペースが該当する場合は、レストランやカフェなど周辺環境を視野に入れて選んでみてください。
「自分の作業スペースが十分に確保できるか」「座席数に余裕があるか」といった点も選定のポイントです。個人の作業スペースについては、実際にドロップインで作業してみるとよいでしょう。
また、座席数の余裕については混雑状況によって変わります。住所登記して利用する人や個室を月極契約している人は、固定のスペースを確保できます。
一方、ドロップインや時間限定の利用プランで契約すると、時間や曜日によっては席が埋まってしまうケースも少なくありません。契約したにも関わらず、リモート面接に使えないといった状況にならないように、オープンスペースやデスクの数が多い場所を選びましょう。
コワーキングスペースは周りの人との交流ができる反面、セキュリティ面には注意しなければなりません。
デスクにパソコンやUSBを置いたままにしていれば、盗難や紛失の可能性があります。
これらを避けるためには、セキュリティ対策がしっかりと施されているコワーキングスペースを選ぶ必要があります。
例えば、カード施錠によって作業場所が管理されていたり、財布やパソコンなど貴重品を管理できるロッカーが設置していたりする場所がおすすめです。
作業のスペースとオープンスペースが区別された空間になっているかも確認しましょう。
例えば「今日は仕事に集中したい」と考えていても、作業スペースの近くにオープンスペースがあるような場所では、周りの話し声や食べ物の匂いなど気になり、リモート面接の効率を落としかねません。
そのため、交流がメインのオープンスペースと作業スペースは別の場所になっているか、離れているほうが望ましいでしょう。あまり気にせずに作業できる人もいますが、メリハリをつけて利用したいと思うのであれば、区別されたコワーキングスペースをおすすめします。
コワーキングスペースを利用するためのプランや料金形態は、それぞれの場所で異なります。そのため、自分が利用しやすい料金体系があるか、事前に確認しなければなりません。
コワーキングスペースにおけるプランは多くの場合、月払いで利用する「月額プラン」と都度払いで利用する「ドロップインプラン」の2つに分かれます。
さらに、夕方から夜の時間のみ利用できるプランや平日のみ利用できるプラン、半個室とオープンスペースのみ利用できるプランなど、選ぶコワーキングスペースによってさまざまなプランが用意されています。
利用する頻度や時間、設備などを考慮したうえで、リモート面接の場所として相応しいかを確認しましょう。
コワーキングスペースでさまざまな交流をしたいと考える人は、セミナーやイベントの有無も確認してみてください。
自分の興味関心があるイベントやセミナーの開催があるコワーキングスペースを選ぶことで、学びを深めるだけでなく新たな出会いや繋がりをつくるきっかけになります。
また、セミナーやイベントで得た知識を活かして仕事の幅も広げられるかもしれません。
コワーキングスペースの契約前には、次の3つについて実施しておく必要があります。
・月々にかかる金額のシミュレーション
・ドロップインによる雰囲気の確認
・契約内容や注意事項の確認
コワーキングスペース選びで失敗しないためにも、コワーキングスペースを利用する前に実施するべきポイントの内容を詳しく解説します。
契約前には、コワーキングスペースの利用に要するコストを算出しましょう。実際には利用するとなると月額料金だけでなく、コワーキングスペースに向かうまでの交通費などもかかります。
特に、公共交通機関や車を使う場合は注意が必要です。総額すると賃貸オフィスと同等の金額がかかるケースも少なくありません。リモート面接の場所確保に必要な金額は、プランごとの金額だけでなく、移動にかかる交通費なども含めて、総合的にシミュレーションしましょう。
1日のみ利用できるドロップインプランを使って、実際のコワーキングスペースの雰囲気を体験しましょう。ホームページ上では静かそうなイメージがあったとしても、実際には全く違う印象をケースもあります。
自分に合わない場所では面接が思うように進まず、結果としてコワーキングスペースを再度探し直す事態にもなりかねません。自分の考えるイメージとマッチするかの確認は、実際に利用してみるのが一番です。
契約の前段階でいくつかのコワーキングスペースを候補にあげ、実際に足を運んで雰囲気を確認してみてください。
ドロップイン利用などで体験し、契約するコワーキングスペースが決まった後は、契約内容や注意事項をしっかりと確認しましょう。ホームページ上だけでは説明が不十分だったり、気付かないオプションがあったりと、利用上で必要な情報が不足する可能性があります。
それを把握しないままに契約をしてしまうと、自分が求めるスペースが確保できなかったり、お得なオプションを見逃してしまったりと損をする可能性もあります。さらに、利用条件や注意事項などで不明な点があれば、直接コワーキングスペースの運営者に質問してみてください。
ここでは、リモート面接の場所におすすめするコワーキングスペースとして「ビジネスエアポート渋谷南平台」「dock-kamiyacho」「LODGE」の3つを紹介します。それぞれに特徴があり、豊富なオプションや住所利用システムなど便利なオプションも用意されています。
都内でコワーキングスペースを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
渋谷区道玄坂にある「ビジネスエアポート渋谷南平台」は「ここから世界へ」をコンセプトに、さまざまなカルチャーを生み出す渋谷の街を支えるコワーキングスペースです。
ラウンジはグリーンや吹き抜けが特徴的で、国際空港をイメージした高級感と開放感がある空間となっています。専有スペースは、1名から利用できる個室や半個室、デスクの3種類があります。
部屋やデスクは施錠でき、セキュリティ面での心配はありません。また、多彩な用途に対応できるように機能的な家具のほかにも、防音オフィスや会議室も完備しています。
利用プランは住所登記して利用する「アドレス会員」、24時間いつでも利用できる「マスター会員」、指定された時間で利用する「プライベート会員」、ドロップインできる「1DAY会員」の4つがあります。料金体系を含め、リモート面接の場所として使いやすいコワーキングスペースの1つです。
港区虎ノ門にある「dock-kamiyacho」は、虎ノ門エリアにある城山トラストタワーに入っている施設で、コワーキングスペースとシェアオフィスの両方が備わっています。
コワーキングスペースとして利用できるオープンスペースは、アンティーク感を漂わせるおしゃれな家具が並んでおり、利用しやすい雰囲気が特徴的です。さらに、フロア内にあるコーヒーサーバーもプラン料金に含まれていおり、リラックスした時間を過ごせます。
100席あるコワーキングスペースには専有家具はないものの、貴重品を保管するためのロッカールームがあり安心です。金額は月額15,000円からとなっており、シェアオフィスに比べると安く利用できます。リモート面接の場所として、都内で気軽にワーキングスペースを利用したい人におすすめです。
千代田区紀尾井町にある「LODGE」は、Yahoo!JAPANが運営するコワーキングスペースです。Yahoo!JAPANのオフィス内にあるオープンスペースで「情報の交差点」をコンセプトにしています。
コワーキングスペースは堅いのオフィスをイメージする人も多いでしょう。しかし、LODGEは明るく開放感に満ちた空間を提供しており、家具も木を基調とした柔らかさが特徴的です。
ワークスペースは利用者の顔が見える新たなつながりが生まれやすい仕様になっており、交流を目的にコワーキングスペースを利用したいと考える人にはぴったりの場所ですで。セミナーやイベントも活発に開催されているため、新たなビジネスチャンスにもつながるかもしれません。
もちろん、リモート面接の場所として使える半個室も用意されています。明るい雰囲気の場所を探している人は、ぜひ利用してみてください。
コワーキングスペースよりも、さらにリモート面接に集中できる環境がほしい場合は「デイユースホテル」の利用もおすすめです。
デイユースホテルとは、宿泊をせずに日中利用できるプランのあるホテルを意味します。宿泊者がチェックアウトした日中の時間から深夜の間で利用でき、時間帯や時間の長さによって料金が変動します。
カフェやファミレスではインターネット環境が整っていなかったり、騒音で集中できなかったりといった点が課題です。また、コワーキングスペースで個室などを利用するとなると高い月額料金を支払わなければなりません。
一方、デイユースホテルを利用すれば、コワーキングスペースのドロップインと同等の金額でインターネット環境の整備された個室を確保できます。ホテルの静かな個室であれば集中力も高まり、作業効率も上げられるでしょう。コワーキングスペースでのリモート面接に課題のある方は、ぜひデイユースホテルも選択肢にいれてみてください。
コワーキングスペースは会社とも自宅とも異なる仕事場として注目されており、単純に仕事をするだけでなく、新たな交流やコニュニティづくりができる場所です。しかし、闇雲にコワーキングスペースを選んでしまうと、リモート面接の場所として利用できない可能性があります。
コワーキングスペースを選定する際は今回ご紹介したポイントを押さえつつ、リモート面接に相応しい場所を選びましょう。そして、コワーキングスペースを上手く活用し、より快適な面接環境を整えてみてください。
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