Web会議の基礎知識

更新日:2022.08/01(月)

エコーキャンセラーとは?エコーキャンセルの仕組みを解説します

エコーキャンセラーとは?エコーキャンセルの仕組みを解説します

エコーキャンセラーという仕組みをご存知ですか?
Web会議中にハウリングが起こって困ったことが誰でも1度はあると思います。
スピーカーやイヤホンから突然「キーン」や「ワ〜ンワ〜ンワ〜ンワ〜ン」という音が聞こえてきて、慌ててマイクやスピーカーをオフにした経験が誰でも1度はあるのではないでしょうか。
ヘッドセットやイヤホンマイクを使わず、ノートパソコン1台でWeb会議を行なっていたり、会議室などの狭い空間に複数の参加者が集まって、それぞれの端末からWeb会議に参加したりするとよく起こります。
この嫌〜なハウリングを防いでくれるのが、エコーキャンセルです。今回は、ハウリングを防ぐエコーキャンセルの仕組みについて、詳しく解説していきます。

そもそもどうしてハウリングが起こるの?

ハウリングが起こる仕組み
エコーキャンセルの仕組みを解説する前に、ハウリングが起こるメカニズムについて簡単に解説していきます。
ハウリングが起こる原因は、スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまうことにあります。マイクが拾った音が再びスピーカーから出て、その音をまたマイクが拾って…と音がぐるぐるぐるぐる回ることで、ハウリングが起こるのです。

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エコーキャンセルとは

エコーキャンセルとは
「エコーキャンセル」とは、Web会議で起こる山びこのような音(エコー)を除去する機能を指します。1対1でのやりとりでは、音漏れがほとんどなく、エコーは発生しません。

しかし、複数の人が1つのスピーカーを通して会話をすると、周囲の音やスピーカーから出た音を相手が拾い、エコーが発生します。このエコーによって、相手の言葉が聞き取りづらくなり、スムーズな会議の進行に支障をきたす場合があるのです。

快適なやりとりの中でWeb会議を進行するには、エコーキャンセラーが不可欠ともいえます。Web会議に利用するスピーカーや音声機器を選ぶ際は、エコーキャンセラーが内蔵されているかどうかを事前にチェックしましょう。

2つのエコーキャンセルの方式

2つのエコーキャンセルの方式
エコーキャンセルには、「エコーサプレッサー方式」「適応型エコーキャンセラー方式」の大きく2つの方式があります。

エコーサプレッサー方式

エコーサプレッサー方式は、そもそも、スピーカーから出た音をマイクが拾わないようにして、ハウリングを防ぐ仕組み。
相手の音声がスピーカーから流れてきている間、自分のマイクをミュートにすることで、スピーカーから出た音を拾わないようにしているのです。
複数人でWeb会議をした時に、喋っているうちの1人の声しかはっきり聞こえないWeb会議システムを使ったことはありませんか? このような複数拠点同時発言できないWeb会議は、この仕組みを利用しています。
2拠点でWeb会議を行う場合は、エコーサプレッサー方式でもあまり不便には感じないかと思いますが、多拠点でWeb会議を行う場合は、発言者以外の人の相槌や背景音が大きくて、発言者がミュートされてしまうということもしばしば起きるため、少々不便に感じるかもしれません。

適応型エコーキャンセラー方式

適応型エコーキャンセラー方式は、マイクが拾った音から、スピーカーから出た音のエコー(反響音)を消すことで、ハウリングを防ぐ仕組みです。
マイクが拾ったスピーカーの音と同じ信号を作り、マイクの入力信号から除去しているのです。
適応型エコーキャンセラー方式の場合は、複数拠点同時発言が可能で、エコーサプレッサー方式よりも自然に会話することができます。

なぜ専用マイク・スピーカーが必要なのか

Web会議で専用のマイク・スピーカーが必要な理由は「会議においてストレスなく自然な音声やり取りができるようにするため」です。また、ハウリングの軽減にも役立ちます。

会議において相手の言葉が聞き取りづらかったり、自分の意見が上手く伝わらなかったりすれば、会議の進行に大きな影響を与えかねません。ここでは、専用マイク・スピーカーの必要性についてみていきましょう。

音声をより自然に聞き取るため

専用マイクやスピーカーをつけることで、音声をより自然に聞き取れます。パソコンやスマートフォンに内蔵されるスピーカーでも、Web会議への参加自体は可能です。

しかし「音声が聞き取りづらい」「相手が言っている内容を理解できていない」といったケースもあり、会議の質を下げてしまう可能性もあります。一方、専用のマイクやスピーカーであれば、相手が目の前にいるような音で聞き取れ、より自然なコミュニケーションが生まれます。

ハウリングの防止

専用のマイク・スピーカーは、ハウリングの防止にも効果的です。パソコンやスマートフォンなどに内蔵されたマイク・スピーカーでは周囲の音を拾ってしまい、ハウリング発生の原因となります。

「キーン」というハウリング独特の音は、会議の際には極力鳴らしたくないものです。特にヘッドセットタイプであれば、周囲の音を拾う可能性が低くなり、よりハウリング発生の防止につながるでしょう。

Web会議でハウリングを起こさないためにはどうしたらいい?

エコーキャンセルを、マイクやスピーカーにのみ搭載されている技術だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はWeb会議システムにもエコーキャンセル機能は搭載されています。
そのため、参加者それぞれが別の場所にいて、1拠点につき参加者1人という場合は、ノートパソコン1台でWeb会議に参加しても、ハウリングのような音声トラブルはほとんど起こりません。
しかし、大音量の音声が入力されたり、スピーカーの音が大きかったり、マイクとスピーカーの位置などによっては、エコーが音声に乗ってしまうことも。エコーキャンセルでエコーやハウリングの予防はできますが、絶対に起こらない保証はないのです。
そのため、1拠点の参加者が1人の場合でも、なるべく、ヘッドセットやイヤホンマイクを使用するようにしましょう。

問題は会議室などの狭い空間に複数の参加者が集まって、Web会議を行う場合です。
一番NGなのが、それぞれがノートパソコンを持ち寄って、Web会議に参加するパターン。誰か1人でもスピーカーから音を出した瞬間に、ハウリングが起こります。
どうしてもこのような状況でWeb会議をせざるを得ない場合は、全員がヘッドセットやイヤホンマイクをして、1人だけマイクON、他は全員ミュートにするのが◎

一番おすすめなのが、マイク・スピーカー・エコーキャンセルが一体になった、マイクスピーカーを導入することです。これ1台あれば、いつでもストレスフリーなWeb会議を行うことができます。
1人1台ノートパソコンを使用したい場合は、1台だけをマイクスピーカーに接続し、他はマイクもスピーカーもオフにすればOK。
ちなみに、エイネット株式会社のおすすめマイクスピーカーは、YAMAHA「YVC-200」です。気になる方は、ぜひ、チェックしてみてください。

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