Web会議の基礎知識

更新日:2021.05/21(金)

インターネットVPNとは?インターネットVPNについて詳しく解説します

インターネットVPNという仕組みをご存知でしょうか。
インターネット上で会議を行うWeb会議システムは、最初に使われたのは2000年代に入ってからという割と新しい技術です。この記事では、Web会議システムを導入する際に必要なインターネットVPNについて説明します。

インターネットVPNとは?

元々複数の拠点を持つ企業は、拠点同士の通信のために通信会社から専用線を借りて通信網を作っていました。
Web会議より前にあったテレビ会議などは、こうした専用線の上で通信を行なっていました。
しかし、インターネットの急速な普及と通信速度の高速化によって、安価な通信インフラが出来上がり、専用線とは比較にならない安価なコストで通信網が構築できるようになりました。
問題はインターネットは誰もが自由にアクセスできるため、企業が使うためにはセキュリティという壁を乗り越える必要があったのです。

インターネットVPNは、公衆回線であるインターネット上に、VPN(Virtual Private Network:仮想専用線)といわれる、あたかも社内専用の回線のように使える仮想ネットワークを構築する技術です。
インターネットという見ず知らずの第3者が自由にアクセスできるネットワーク上で行なうWeb会議では必須の技術といえます。
VPNにはもう一つIP-VPNというものがあります。
これは大手の通信事業者が提供している閉域IP網を使ったVPNのことです。

閉域IP網はインターネットのように自由に第3者が通信できるネットワークと異なり、通信事業者と契約を結んだ特定の企業や個人しか使えないネットワークです。
IPとついているように通信技術はインターネットと同じIPネットワークを使用していますが、契約者以外はアクセスできないように管理されています。
コストはインターネットVPNより高くなりますが、暗号化の必要がなく、インターネットほど多数の通信ノードが参加するわけではないので、高速でセキュアな通信環境を提供できます。

インターネットVPNの仕組み

インターネットVPNの仕組みを簡単に説明します。
まず、インターネットに接続する拠点は全てVPN専用ルーターという通信装置で接続します。
VPNに参加する全ての通信はVPN専用ルーターを介して通信するようネットワークを設定します。
VPNを構築する手段はいくつかあるのですが、Web会議では複数のネットワーク端末に同時にデータを通信するマルチキャストを行なわなければなりません。
そこで使われるのがGRE(Generic Routing Encapsulation)というトンネリングプロトコルです。プロトコルとは通信規約のことです。

トンネリングとはインターネット上を流れるパケットというデータを自分のプロトコルにしたがってカプセル化して相手に伝える技術です。
これにより、Web会議などでインターネット上を流れるパケットデータでありながら、別のプロトコルでカプセル化されたデータになるため、中間ネットワークでは、パケットデータとしてのやりとりはできても、中身を解読することはできなくなります。
しかし、インターネット上ではデータの改竄が可能なため、正確なデータのやりとりを行なうためにパケットデータ自体の暗号化も必要になります。
ここで使われるのがIPsec(Security Architecture for Internet Protocol)という暗号化プロトコルです。

この通信をGRE over IPsecといいます。
Web会議はGRE over IPsecで通信を確立したVPN専用ルーター間でデータをやりとりするため、公衆回線であるインターネット上でセキュアなVPNを構築することができます。

インターネットVPNの今後

インターネットVPNの普及は凄まじく、2019年2月の時点ではIP-VPNや広域イーサネットなどの通信サービスのシェアをかなり減少させています。
これは前者に比べて50%以下のコストで構築できるからです。
しかし、インターネットを使うことの最大のデメリットであるセキュリティ面の不安と、高速化したとはいえベストエフォート方式の不安定な速度がネックという企業もあります。
当面インターネットVPNの普及は続くでしょうが、重要な内容を扱う通信手段としては、IP-VPNや専用線などを併用するという形になるのではないでしょうか。

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