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更新日:2022.10/27(木)

グローバルIPアドレスとは? グローバルIP取得などの歴史について詳しく解説します

グローバルIPアドレスとは? グローバルIP取得などの歴史について詳しく解説します

グローバルIPアドレスの歴史についてご存じでしょうか。

そもそもグローバルIPアドレスとは、通信機器を特定するために割り当てられているアドレスで、特定の相手との通信や情報管理に役立っています。
今回はそんな通信機器にかかせないIPアドレスについてご紹介します。

グローバルIPアドレスがない1980年代

IPアドレスの歴史は1980年代のNTT基礎研究所から始まります。
現在も通信機器企業として名高いNTTですが、IPアドレスの導入が始まった当初から関わりが深く、その歴史にも大きく携わっているのです。

当時NTT基礎研究室では米国DECのSISTEM-2020という計算機を研究目的で利用していましたが、その後さらに開発が進み同列機種のSISTEM-2060を利用することが多くなっていきました。
この機種は米国の人工知能研究を行なっている機関で幅広く利用されていた計算機です。
TOPS-20というOSで、当時は優れたマンマシン・インタフェースと多くのユーザーに親しまれていました。
英語でしか使えないメールソフトであるにもかかわらず日常的に連絡手段として利用する方も多かったようです。
1985年には海外へのメール通信の気運も高まり、海外でもメールのやり取りができるようになりました。

その後、NTT基礎研究所では故野島久雄さん率いるチームがnttlabという機器を利用しJUNETのハブとして役割を果たすようになり、少しずつ機器の利用を拡大していったようです。
当時は電話回線のモデム接続が主流であったため、メールへの利用は難しく悪戦苦闘することも多かったと記録があります。(後藤滋樹氏による)
しかし、これを機に通信機器はめざましく進化を遂げ、この利用をきっかけにIPアドレスの導入が検討され始めるのです。

グローバルIPアドレスの利用を開始

1986年に前半にTIC/IPを用いた米国との通信を検討するようになります。
MarcCrispin氏のアドバイスにより1986年6月2日にアドバイス割り当て方法を問うメールをJonPostel氏に送りました。
そのメールはReynolds氏に転送され、その後日本にアドレス申請フォーム付きのメールが届いたのです。
届いた申請フォームを記入し再度返信すると、正式なClassCアドレスの取得が可能となりました。
これが初めてのIPアドレスの登録申請となり、利用できるようになったのです。これがグローバルIPアドレスの歴史の始まりです。
インターネット普及当時、メールの利用をすることがほとんどでしたが、接続がうまくいかないことも多く、苦戦の連続でした。
しかし、日本や米国の開発者たちが知恵を絞り簡単にリプライできる方法試行錯誤し考え付いたのです。
その結果、現在では簡単に接続が可能となり多くのユーザーがプライベートやビジネスで利用しています。
現在日本で利用されているサイトはNTT-NETかICOTの2つです。

IOCTのアドレスはその後に割り当てられるようになったという記録があり、日本初のIPアドレスはNTT-NETということが分かっています。
現在、大規模な企業へと進化し続けているNTTですが、当時から最先端の技術に触れ、企業努力をしていたのですね。
NTTの努力がなければ現在のようなネットの普及もなかったのかもしれません。

現在のグローバルIPアドレスは?

このように通信手段にはかかせないものとなったグローバルIPアドレスですが、現在ではWebから簡単に確認することもできます。
プライベートだけでなくWeb会議などのビジネスシーンなどでも利用が増加しています。

グローバルIPアドレスのなかには動的静IPアドレスと静的IPアドレスあります。
前者の場合、インターネットの接続後、一定時間を経過したり再接続したりすることでアドレスが毎回変更されるものをいいます。
このような場合でも特別な設定やパスワードは必要なく、プロバイダーが自動探知してくれるため安心です。
逆に後者の場合はIPアドレス固定化されているものをいい、特定のメールの送受信などドメインを結びつけることができるため、サーバーの取り扱いがしやすいといわれています。
特にビジネスで利用される方は、静的IPアドレスを導入されることが多いかもしれません。

グローバルIPアドレスを導入すれば関連性の強い情報を効率的に習得することもできるためビジネスの利用に重宝するといえます。
また、グローバルIPアドレスの場合はサーバー監視サービスの元、利用ができるため安心です。
特にビジネスでは、プライバシーや機密の管理が重要となりますから、利用する企業は多いでしょう。
最近ではインターネットや通信機器を利用した犯罪も多発しています。
IPアドレスは単に利便性が良いだけでなく、個人情報の保護や犯罪の抑止としても活躍しているのです。

今やグローバルIPアドレスは私たちの生活にはかかせないツールとなっています。
日々刻々と進化を遂げるインターネットサービスをうまく利用していくためには、IPアドレスの取得が必要不可欠といえるでしょう。また、このようにグローバルIPの歴史について触れることでより、知識が深まります。

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