Web会議の基礎知識

更新日:2022.05/24(火)

プロトコルとは? プロトコルについてわかりやすく解説します

プロトコルとは? プロトコルについてわかりやすく解説します

プロトコルという単語を聞いたことがありますか?
Web会議システムを利用するにあたって、送信者と受信者の通信が滞りなく行われることは非常に重要なポイントです。
そこで今回は、システムの通信に関連する用語であるプロトコルを解説します。

プロトコルとは何か

プロトコルとは、通信手順や通信規約とも呼ばれているIT用語の一つです。
一般的にネットワークを介してコンピューター同士が通信を行う場合、お互いのデータや信号、情報が滞りなくやり取りできるように情報伝達や言語を約束事によって取り決めています。
こうすることでお互いのデータが問題なく送受信することができるようになりますし、データや信号、情報がうまく伝わらないというトラブルを防ぐことができます。
このようにネットワーク上でコンピューター同士が円滑に送受信できるようにする約束事を、プロトコルと呼んでいるのです。

人間同士に当てはめると、日本語と英語で会話をしようとしてもお互いの言語が理解できないと会話が成り立ちませんよね。
そのため英語または日本語のいずれかで会話するように約束事を取り決めておけば、お互いの言語を理解することができるので会話が成り立ちます。
このようにそれぞれが理解できるようにする取り決めや約束事の部分が、プロトコルの役割です。

Web会議システムを利用するにあたってプロトコルは非常に重要な役割を担っており、送受信するコンピューター同士のプロトコルと同じにしていないとシステムを利用するどころかそもそも通信そのものが成立しません。
このため、Web会議システムを利用する際には開催者と参加者のコンピューターのプロトコルを設定しておく必要があります。

プロトコルの歴史について

通信関係でプロトコルという用語が誕生したのは、1968年です。
当時稼働を始めた世界最初のコンピューター・ネットワークとして知られる「ARPANET(アーパネット)」は、普及しているインターネット環境の母体を作り出したと言われています。
そんなARPANET(アーパネット)を手本としてより良いネットワークを構築するため、X.25という通信手順が登場しました。
その中で生まれたのがX.25プロトコルと呼ばれているもので、これが世界最初に用語として確立されたプロトコルとなっているのです。

その後はX.25プロトコルを参考にして様々なプロトコルが確立されるようになり、徐々にIT用語として定着していったという経緯と歴史を持っています。
ただX.25プロトコル以降は歴史としては大きな変化はみられておらず、自動車や家電、機器や航空宇宙などのジャンルに応用され、様々な形に派生していったと考えられています。

プロトコルの現在のトレンド

プロトコルはインターネットやネットワークの進化に伴って様々なものが登場しているのですが、その中でも現在のトレンドとして注目を集めているのが「SPDY」と「QUIC」です。
「SPDY」は複数のリソースを一つのTCPにまとめるという考え方から登場したプロトコルで、送られたコネクションやリクエストに全てレスポンスがつくところが特徴となっています。
そうすることで高速化を目指したプロトコルとして注目されており、Web会議システムに導入することでよりスムーズかつタイムラグの生じない会議が期待できると考えられています。

もう一つトレンドとされている「QUIC」は、接続するたびに発生するラウンドトリップと呼ばれるネットワークパケットの往復を減らし、スムーズかつ高速に通信ができるようにするというプロトコルです。
特徴としてはUDPプロトコルやTCPプロトコルの特徴を掛け合わせた新しいプロトコルであるという点で、既存のプロトコルの持つメリットを生かしながらデメリットをなくしていくという画期的なものとなっています。

いずれのプロトコルも大きな特徴やメリットが注目されており、今後導入に向けて更なる開発や研究が進められていくことが期待されているようです。

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