Web会議の基礎知識
更新日:2022.06/30(木)
NATは「ナット」と呼び、「ネットワークアドレス変換」のことを指します。送信元のIPアドレスをルールに沿って他のIPアドレスへ変えることです。
NATには大きく分けて4つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。また、NATの仕組みや使い道を理解しているといいでしょう。これから、NATについてご説明しますので参考にしてください。
NATとは「network address translation」を略したもので、ネットワークアドレス変換ともいいます。具体的には送信元や宛先IPアドレスを、別のIPアドレスに変換することです。
主にNATはインターネット接続口で利用します。例えば、プライベートIPアドレスとして使用するものをグローバルIPアドレスへ変換するのです。
そして、今までは使えなかった場面でも、インターネットへ接続できるようになります。宛先がグローバルIPでも、送信元のIPがプライベートIPだった場合、返信の宛先はプライベートIPです。
しかし、インターネット上にルートがないと、返信時のパケットは破棄されてしまいます。そのため、家庭ネットワークと社内ネットワークの境界にNatルータを設け、通信できるように変換しているのです。
「外部ネットワーク」から「内部ネットワーク」にする方法とは、インターネット上で社内ローカルネットへパケットを転送することを指します。この場合、Natルータで宛先IPアドレスを「グローバルアドレス」から「プライベートアドレス」に変換しなければなりません。
NATの仕組みは、これを行い内部ネットワークへアドレス変換しているのです。逆に、「内部ネットワーク」から「外部ネットワーク」にする時は、Natルータで宛先IPアドレスを「プライベートアドレス」から「グローバルアドレス」に変換します。NATの処理は、外部から内部の時はルーティング後、外部から内部へはルーティング前に行われるのが一般的です。
WebRTC=リアルタイムコミュニケーションってどんな技術?
WebRTC技術を使用したWeb会議システム比較表付
IT製品の安全性を調べているとよく耳にする
‟WebRTC、P2P、NAT、ICE、SFU‟の仕組みと安全性についてわかりやすく解説!
これを読めばIT製品比較し易くなること間違いなし!
NATは「動的NAT」「動的NAPT」「静的NAT」「静的NAPT」の4種類に分けられます。
「動的NAT」とは、NATプールと言う変換後アドレスリストを使用し、送信元IPアドレスを未使用アドレスに変換することです。NATプールを使い切った後は、クライアントは接続できなくなります。
「動的NAPT」は、送信元IPアドレスを、グローバルIPアドレスに変換することです。送信元のポート番号を、使用していないポート番号に変換します。大企業や一般家庭でも使う一般的な方法です。
「静的NAT」はIPアドレス1つを、別のIPアドレス1つに変えています。具体的にはグローバルIPをプライベートIPに変換することです。
「静的NAPT」は、IPアドレス1つに対して、別のIPアドレスとポート番号に変えられます。ポート番号を指定する必要があり、番号に対して1対1で変換する決まりです。
NATの使い道の一つが、プライベートアドレスからグローバルアドレスに変換したい時です。
これを行えば、インターネットで返る際、通信経路の確保ができます。例えば、プライベートアドレスからインターネットへ出たい時、動的NAPTを行うことで、接続できるようになるのです。
他の使い道として、企業で立ち上げたプライベートIPアドレスサーバを外部へ公開する時にも利用します。
例えば、企業内プライベートアドレスが5つしかない時です。外部公開のWebサーバを出した時、ブロードキャストアドレスとネットワークアドレスで2つ使ってしまうでしょう。よって、グローバルアドレスは3つしか残りません。そこでNATを使用すれば、5つともグローバルIPアドレスとして利用できるのです。
NATを利用すれば、家庭で振り分けられているプライベートIPアドレスを使い、グローバルIPアドレスに変換してインターネットが使えるようになります。
まずはNATの仕組みや種類を理解し、どの方法が最適かを判断できるといいでしょう。NATはプライベートIPアドレスの保護という役割も担っているため、積極的に利用してみてください。
当ホワイトペーパーだけ!好きな製品を追加して検討できるExcelシート付
人気の有料Web会議システム4社を徹底比較!価格や機能の違いが一目でわかる!
こんな人におすすめ
Web会議システム導入担当者の強い味方になる資料です!
是非ダウンロードしていただき、ご活用ください。
関連記事