Web会議の基礎知識
更新日:2021.11/04(木)
2018年に公布された働き方改革関連法や、2020年初頭より世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響により、近年、テレワークやリモートワーク、在宅勤務を取り入れている企業が増えてきています。
メディアなどでも、「テレワーク」「リモートワーク」「在宅勤務」などのキーワードを取り上げるケースが増えてきましたが、この3つにどんな違いがあるのかわからないという方も少ない内容です。
そこで今回は、新型コロナ禍の今知っておきたいテレワーク・リモートワーク・在宅ワークの違いについてわかりやすくまとめました。
目次
テレワークとリモートワーク、在宅勤務は、オフィス以外の場所で働くという点では共通していますが、細かいところに違いがあります。
それぞれの違いを明確にするために、まずは3つの働き方の特徴をチェックしてみましょう。
テレワークとは、「離れたところ(tele)」で、時間にとらわれずに働くスタイルのことです。
総務省では、テレワークを「ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義しており、ワークライフバランスの実現や、労働力人口の確保、地域活性化などに役立つ新しい働き方として、社会全体での導入を推奨しています。[注1]
テレワークは働く人のライフスタイルやニーズなどに応じて「在宅勤務」「モバイル勤務」「サテライトオフィス勤務」「ワーケーション」の4パターンに分類されています。
モバイル勤務とは、ノートPCやタブレット、スマホなどのモバイル端末を使って働くことで、主に出張先や移動中での勤務スタイルを意味します。
一方のサテライトオフィス勤務は、本来のオフィスとは別の場所、たとえばレンタルオフィスなどで働くことです。
サテライトオフィス勤務の場合、働く場所は勤務先が指定するケースが多く、レンタル費用なども会社が負担してくれます。
ワーケーションとは、「work(働く)」と「vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、リゾート地などの休暇場所で働くことを指します。
間に勤務日を含む飛び石連休でも、ワーケーションを行えば、長期旅行を計画することも可能です。
最後の在宅勤務については後述します。
[注1]総務省:テレワークの推進
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/telework/
リモートワークとは、「remote(遠隔)」で仕事をするスタイルのことです。
ここでいう「遠隔」とは、勤め先であるオフィスから離れた場所という意味ですので、本来の勤務場所と異なる場所で働けばリモートワークになります。
たとえば自宅だけでなく、カフェやレンタルオフィスなどで働いた場合もリモートワークに該当します。
かつてはオフィスを持たないフリーランスや自営業の方が自宅などで働くことをリモートワークと呼んでいましたが、現在は会社員の方が通勤せずに働くことを指すケースがほとんどです。
在宅勤務とは、文字通り、自宅で働くスタイルのことです。
テレワークの一種で、社員は自宅にあるPCなどを使用して業務を行います。
以上、3つの働き方の特徴をざっくりご紹介しましたが、このうちリモートワークとテレワークは、ほぼ同じ意味で使われているのが実状です。
あえて区別するなら、テレワークは「在宅勤務」「モバイル勤務」「サテライトオフィス勤務」「ワーケーション」のいずれかで働く方法。リモートワークはそれ以外の方法で、オフィスから離れた場所で働く方法と定義できます。
たとえばカフェや自分で借りたコワーキングスペースなどで働くスタイルは、テレワークのいずれのタイプにも該当しないため、リモートワークに分類されます。
一方、在宅勤務はテレワークの一種ですが、勤務先が「自宅」に限定されるところがリモートワークとの大きな違いです。
テレワークとリモートワーク、在宅勤務の違いがわかったところで、それぞれの働き方のメリットをチェックしてみましょう。
テレワークのメリットは、時間を有効活用できるところと、ライフステージに合わせて働けるところです。
たとえばオフィスから遠い場所に住んでいる人が自宅や近場にあるサテライトオフィスでテレワークすれば、通勤時間を大幅に短縮できるので、プライベートの生活をより充実させられます。
また、勤務時間に決まりがなく、決まった量の仕事をこなせばOKという企業なら、子育てや介護とも両立しやすくなります。
これまで育児や介護を理由に職場復帰を諦めていた方も、テレワークを導入している企業ならワークライフバランスを実現できます。
リモートワークのメリットは、自分の好きな場所で勤務できるところです。
自宅や会社指定のサテライトオフィスだけでなく、お気に入りのカフェで仕事をしたり、自分でレンタルスペースを借りて働いたりすることもできます。
「同じ場所で働くと飽きる」「自宅だと集中できない」といった方は、働く場所を自由に決められるリモートワークがおすすめです。
在宅勤務のメリットは、通勤なしで勤務できるところです。
WEB会議やオンライン会議などを行う場合はTPOをわきまえなければなりませんが、それ以外のシーンでは好きな格好で仕事をしてもOK。
外に出て人と接触する機会もないので、新型コロナ禍の今、最もリスクの少ない働き方とされています。
リモートワークとテレワーク、在宅勤務はそれぞれ特徴が異なりますが、必要な設備や機材はほとんど共通しています。
ここでは、リモートワーク、テレワーク、在宅勤務に最低限必要なものを4つご紹介します。
リモートワークやテレワーク、在宅勤務では、オフィスに通勤しないぶん、インターネットを介して会社の人間とコミュニケーションを取ったり、仕事内容を報告したりします。
勤怠報告だけならスマホでも可能ですが、WEB会議やファイル送信には大容量のデータ通信を行いますので、リモートワークやテレワークを行うのなら、ネットワーク環境を整えるのは必須です。
在宅勤務なら光ファイバー回線を引き込み、有線または無線LANでネットワークに接続するのが一般的です。
一方、カフェやレンタルスペースなどでリモートワークを行う場合は、ネットワークが完備されている場所を選びましょう。
リモートワークやテレワークでは、パソコンを使った業務が主流となります。
必要なスペックは仕事内容によりますが、あまり古い機種を使用すると最新のシステムに対応できず、業務に支障を来す可能性があるので注意しましょう。
在宅勤務以外のテレワークやリモートワークを行う場合は、持ち運びやすい機種を選ぶことも大切です。
在宅コールセンターの業務に就く方や、WEB会議でミーティングなどを行う方は、ヘッドセットがあると便利です。
パソコンに内蔵されているマイクやスピーカーでもコミュニケーションを取ることは可能ですが、相手の声が聞き取りづらかったり、こちらの声がクリアに聞こえなかったりすることがあります。
また、ヘッドセットを使うと大きなメリットもあります。
・会話に集中できる
・周囲の雑音が入りにくい
特に家族がいる自宅で在宅勤務する方は、周囲の音が入り込まないよう、ヘッドセットの使用することをおすすめします。
WEB会議システムを利用する場合は、こちらの映像を撮影・配信するためのWEBカメラが必要です。
こちらもマイクやスピーカー同様、機種によってはあらかじめパソコンに内蔵されていますが、高画質にこだわるなら外付けのWEBカメラを準備しましょう。
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