Web会議の基礎知識
更新日:2021.10/14(木)
これまで、何度か、Web会議システムと無料通話アプリのSkypeの違いについて見てきました。
Skypeを使う時の手順を考えてみましょう。まずは、事前に相手のIDを知る必要があります。
メールやチャットなどで相手とコミュニケーションを取り、IDを交換するという手間が発生します。基本的に、Skypeは片方から電話をかけるシステムですので、どちらかがどちらかのIDを知っていれば、通話は可能です。
ですが、かけるまえに、何かしらの方法で連絡を取って、IDを通知しなければなりません。IDは検索することもできますので、検索機能を使えば、名前で検索をすることもできるのですが、
皆が皆、フルネームで登録しているとは限りませんし、同姓同名が出てくる可能性もあります。
正確に、相手と通話するには、正しいIDを何らかの方法で伝えなければならないのです。
これは、結構面倒です。Skypeが世に登場したのが2004年なので、もう15年が経とうとしています。その間に、コンピュータやインターネットにまつわる環境は大きく変わりました。
2004年頃のことを覚えておられるかもしれませんが、徐々に徐々に、一般にインターネットが普及し始めたほんとうの初期です。ただ、まだそのころは、ガラケーからiModeなどでインターネットにアクセスするケースがほとんどだったので、パソコンは、まだまだマニアのものでした。
よって、IDを交換する、というスタイルであっても、特に支障はなかったのです。お互いに、ある程度のリテラシーがあることを前提にしたつながりですから、IDが漏洩しない、漏洩しても問題はない作りになっていたのです。
Skypeは、IT立国エストニアで開発されたもので、現在はマイクロソフトが管理しています。エストニアは小国ながら、電子マネーや電子通貨、そして電子投票なども盛んであり、生き延びるためにインターネットとテクノロジーに特化し、大きな躍進を見せている国です。Skypeという、P2P技術をベースにしたアプリの登場は、そのエストニアの強さを感じさせます。
Skypeは、できた当初は画期的なソフトウェアでした。当時、Winnyという不正利用プログラムが流行っていたのですが、そのP2P技術等を大いに利用しながら、Skypeをインストールしたものどうしで、通信することになっていたのです。
これはローカル環境に負荷をかけるものである一方、端末と端末が直接やりとりするので、非常に興味ぶかいテクノロジーだったのです。
さらには、利便性も高かったので、世界中で爆発的にヒットしたものと考えられます。ちなみに、マイクロソフトに買収され、管理が移った現在では、クラウド型になっています。クラウド型なのでSkype上での会話はサーバを経由するということです。おそらくマイクロソフトは中身をみてはいないでしょうが、将来的にAIが解析し、自動字幕や自動翻訳ができるようになる可能性は十分あります。
一方のWeb会議を考えてみましょう。Web会議は、クリックするだけでつながります。非常に便利で、相手をクリックひとつで選ぶことができ、また、かかってきた通話にもクリックひとつで答えることができます。
これは、Skypeがあったからこその進化だと考えられます。SkypeがID交換をしなければならないという点が、時代の移り変わりとともに、不便になっていったのです。メールやLINEでSkypeIDを交換し、いちいちコンタクトを取るという仕組みそのものが、今の時代にあわなくなり、そのかわりに、URLを送ればクリックひとつで会議がスタートするという利便性から、Web会議のクラウドが爆発的に普及しているのです。
何より、URLを送るだけなら、IDを間違えたとか、操作がわからないとか、インターネットがつながらないといった、リテラシーが低い層からの問い合わせが激減します。ただクリックをするだけなので、よほどのことがない限りは、トラブルがおきづらいため、問い合わせが減って、会議の運営そのものに集中できるというわけです。
いま、インターネットやコンピュータで仕事することがもう完全に普及しきっていますので、ITリテラシーが低い層も、会議に参加することがあります。ITリテラシーと仕事力は、関係がありそうでありませんから、IDやコンピュータの操作がわからないからといって、会議に参加しないで良いというわけにはいきません。
そうした人も、(特に重鎮)会議には参加してもらうことにメリットがあるケースもありますから、URLを送付するだけで参加できることには大きなメリットがあるのです。
ID交換と、URLをクリックするだけ。セキュリティレベルが同じなのであれば、後者のほうが手間が少なくて助かります。システムやインターネット、そして人類の歴史は、負担が少なくなる方向性に進んでいますから、いつもより便利な方向性に進んでいきます。
Skypeでの通話は、まだまだ音声品質に問題があります。クレジットカードで支払いを行えば、電話番号を持つこともできるのですが、音声の品質はそれほど良いものではありません。みなさん、無料通話でいろいろな人とIDを交換してしまったから、仕方なく有料プランで使っている感じではないでしょうか。
ですが、Web会議を使ってみて下さい。音声のクリアさに驚くと思います。映像もなめらかで、感動しますよ。
回線の品質を最大限まで引き出し、コンピューターの性能を大きく使って、Web会議のクリアな映像と音声を実現します。
さらには、接続も安定しています。Web会議は一旦ビジネスに取り込むと、習慣的になり、仕事の一環に組み込まれるケースが多くなっています。そんなとき、不安定な挙動で、セキュリティ面も心配だったら、不安ですよね。
URL接続なら、URLを知らない人からはアクセスされませんし、セキュアです。それに、会議室のURLは終わったら破棄されますので、あとから接続して盗み見よう、ということもできません。
そしてSkypeは録音ができないんですけど、Web会議なら録音もできて、後からAIで字幕をつけたり、翻訳して世界につながったりと、いろいろな応用が可能です。
機能面も優れていますので、一考の価値はあります。有料版Web会議をするのであれば、機能と利便性、セキュリティ、最後に価格で選びましょう。
デモンストレーションなども可能ですので、一度、Web会議の品質の素晴らしさを体感していただきたいものだと思います。
まるで目の前にいるかのように、ストレスなく話し合うことができますよ。
当ホワイトペーパーだけ!好きな製品を追加して検討できるExcelシート付
人気の有料Web会議システム4社を徹底比較!価格や機能の違いが一目でわかる!
こんな人におすすめ
Web会議システム導入担当者の強い味方になる資料です!
是非ダウンロードしていただき、ご活用ください。
関連記事