Web会議の基礎知識
更新日:2022.06/10(金)
近年、働き方改革や新型コロナウイルスの流行拡大などにより、テレワークなどの働き方が広がってきました。遠隔地同士の従業員が円滑に業務を進めるためには、テレビ会議システムのようなコミュニケーションツールが欠かせません。
本記事では、テレビ会議とWeb会議の違い、テレビ会議を導入すべき理由、テレビ会議のメリット・デメリット、おすすめテレビ会議システムなどをご紹介します。
目次
TV会議システムとは、据え置き型の遠隔会議システムのことです。
TV会議システムにもいくつかの種類がありますが、下記の5点が必要とされています。
・コーデック
・カメラ
・マイク
・スピーカー
・モニター
多くの拠点をつないでテレビ会議を行う場合は、上記に加えて多地点接続装置が必要です。
TV会議とよく比較されるのがWeb会議です。Web会議も遠隔地とリアルタイムでやり取りができる点では同様ですが、利用できる人数や場所などに違いがあります。
一般的にテレビ会議は「大人数が会議室に集まり会議を行うもの」とされており、Web会議は「自席(自宅)や社内パソコンからインターネット上で打ち合わせを行うもの」と分類されることが多いです。
TV会議の方が中規模~大規模な会議の際に適しているとされます。
またWeb会議は専用のアプリケーションをインストールして利用することが多いですが、TV会議はマイクやリモコンなど専用機材の導入が必要なケースが多いです。その分、初期導入費用がかかりますが、安定した通信が可能とされています。
TV会議 | Web会議(有料) | |
---|---|---|
特長 | 大人数での会議 会議室に専用の機器を設置 高品質の映像・音声を利用できる | 安全性を確保しつつコストを抑えられる 1対1、多人数どちらのケースでも利用したい |
利用シーン | ・国際会議 ・重役会議 ・経営会議 ・海外支部との打ち合わせ ・フォーラム など | ・社内の打ち合わせ ・取引先との会議 ・複数人での部署会議 ・社内確認 ・採用面接 など |
利用可能人数 | 大人数(~数百人規模) | 数名から数十人 |
コスト | 高い | 安い |
安全性 | 高 | 中 |
利用場所 | 専用機器が設置されている場所 | インターネット回線とデバイスがあればどこからでも可能 |
TV会議は専用の機器を使用するため利用場所が限られますが、高品質の映像と音声で会議が可能です。数百名単位の大規模な会議を行ったり、重要な会議を頻繁に行ったりする場合は、TV会議の方が向いています。
Web会議は、手持ちのパソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスとインターネット環境があれば利用することが可能です。手軽に利用できるため、社内会議や採用面接、クライアントとの打ち合わせなど、少人数の会議や打ち合わせに向いています。
Web会議は無料のシステムもありますが、ビジネスで利用するのであればよりセキュリティレベルの高い有料システムの方が向いているでしょう。
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TV会議とWeb会議は、どちらのシステムの種類を導入するかは、自社のニーズを明確にすることが重要です。たとえば、以下の点を検討しましょう。
・コスト(初期導入費用、ランニングコスト)
・必要な画質・音声のクオリティ
・必要な機能
・利用シーン(ノートパソコンやスマートフォンでも利用する可能性があるか)
・自社のセキュリティ規定を満たしているか
機能が多いものはコストが高いため使わない機能があれば予算がもったいないでしょう。だからといってコストを気にし過ぎてスペックが足りないのであれば元も子もありません。そのため、自社のニーズを満たす最適なシステムを選ぶ必要があるでしょう。
テレビ会議は専用機材の導入が必要なため、コストや導入のための時間がかかります。しかし、遠隔地とやり取りしたり、大人数の会議を開催したりするのであれば、コストをかけてでもテレビ会議システムを導入するメリットは多いでしょう。
ここでは、これからの時代にテレビ会議システムを導入すべき理由についてご紹介します。
テレビ会議システムによって遠隔地との会議が社内で行えるようになれば、時間的コストを削減できます。
たとえば、本社が東京、支店が広島にある場合、移動するだけで新幹線を利用しても往復4時間かかります。
さらに会議の時間が2~3時間かかることを考えると、日帰りがギリギリの時間になってしまいます。
支社が複数ある場合はそれだけ移動する人数も多くなり、コストはそれだけ増大します。
テレビ会議を導入すれば、自宅からオフィスまでの移動、顧客との打ち合わせのための移動などさまざまなコストを削減できるでしょう。
減らした時間的コストは、その分、別の生産活動に充てることができます。さらに支店長がいない間の利益損失もなくなります。
テレビ会議は、交通費や宿泊費、会場設置費、人件費などの移動・宿泊コストなども削減が期待できます。
従来のような方法では、会議のために参加者が一か所に集まって行っていました。
そのため、全員が収容できる会場を探して予約する必要があります。また当日は、参加者が移動するための交通費も必要です。
また会場の場所や日程によっては宿泊費や、会議のための資料や製品を運搬するための費用が必要となるケースもあるでしょう。
テレビ会議はこれらの費用がすべて不要となります。そのため、大規模な会議を頻繁に行う企業であれば、年間数十万~数百万円のコストを削減できるでしょう。
テレビ会議は参加者が遠隔地にいても、顔を見ながら対面と同じような会議や打ち合わせができます。
高品質・高音質のため、同じ空間にいるようなスムーズなやり取りが可能です。
さらにシステムを利用すれば資料の送付や表示も行えるため、円滑に会議を進められます。
タブレットペンなどが使用できるシステムであれば、その場でマーカーを引いたり、指さしをしたりすることで、より分かりやすくなります。
またテレビ会議はネットワークも安定しているため、音声が途切れず、ストレスをためることなく会議を進行できるでしょう。
テレビ会議であれば、意思決定者が遠隔地にいても問題なく会議が開始できます。
従来の会議であれば、意思決定者が出張などで不在の場合は、会議自体を延期しなくてはいけないこともがありました。
しかしテレビ会議であれば、ノートパソコンやスマートフォンなどのデバイスが設定してあれば国内・海外問わずどこからでも会議に参加することが可能です。
そのため、意思決定者のスケジュールに会議参加者が合わせるという手間もなくなるでしょう。
テレビ会議は自社や自宅からすぐに行えるため、緊急性の高い事態にも素早く対応ができます。
たとえば、台風や豪雪、地震などの自然災害が起きた際にも、危険を冒して出社することなく素早く打ち合わせができます。
またテレビ会議で映像を伴いながら従業員に周知することによって、安心感を持たせることもできるでしょう。
テレビ会議は、車や新幹線、飛行機などの移動を伴わないため、環境にやさしいのが特長です。
交通手段を利用する場合、少なからず二酸化炭素を発生させてしまいます。
テレビ会議を導入すれば、移動に伴う二酸化酸素の排出を少しでも減らすことにつながるため、温暖化防止など地球環境に貢献できるでしょう。
また環境コンプライアンスに沿う要素ともなるため、自社イメージの向上にもつながります。
テレビ会議には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。導入の際にはメリット・デメリットどちらも理解しておく必要があるでしょう。
テレビ会議のメリットは、まず遠隔地にいても円滑なコミュニケーションが取れる点です。
高画質・高音質を実現しているため、まるで対面しているかのようにスムーズに相手の表情を読み取ることができます。
対面と遜色ない会議や打ち合わせができるため、時間や移動コストなどさまざまなコストの削減につながるでしょう。
またテレビ会議はネットワークの安定性や高いセキュリティを誇っているため、国際会議や重役会議などの重要な会議の際も活躍します。
拡張性も高いため、自社のローカルネットワークを用いた活用も可能です。
さらにプロジェクターやタブレットにつなぐなど、自社にぴったりの運用ができるのも特長です。
またリモコン1つで操作が可能なシステムでもあるため、ITリテラシーがそれほど高くない方でも簡単に操作をすることができるでしょう。
製品名 | 初期費用 | ランニングコスト |
---|---|---|
RICOH 「Unified Communication System」 | サービス登録手数料 3,000円/コンタクトID 訪問基本料金 8,000円 アプリインストール&基本設定 12,000円 | 【月額】 Apps for Rooms 5,000円/月~12,000円/月 Apps 3,000円/月~5,000円/月 【年額】 Apps for Rooms 50,000円/年~10万円/年 Apps 36,000円/年 |
ギンガシステム株式会社 「LoopGate」 | 非公開(※要問い合わせ) | 非公開(※要問い合わせ) |
エイネット株式会社 「Fresh Voice」 | 110,000円 | リミット10 従量課金プラン 16,500円/月~ リミット20従量課金プラン 27,500円/月~ フラット定額プラン 19,800円/月~ |
ASUS 「Chromebox for meetings」 | 非公開(※要問い合わせ) | 非公開(※要問い合わせ) |
VTVジャパン 「Avayaビデオ会議システム」 | 非公開(※要問い合わせ) | 非公開(※要問い合わせ) |
テレビ会議システムは、企業の目的や会議室の大きさ、利用するシーンなどに合わせて構築されることが多いため「問い合わせ後に見積もりを取る」というパターンも多いです。
相談すれば最適なプランを見積もってくれますので、まずは問い合わせをすることをおすすめします。
ここでは、上記でご紹介したおすすめのテレビ会議システムの詳細について解説します。
株式会社RICOHが提供するテレビ会議・Web会議システム「Unified Communication System」は、クラウド型の会議システムです。
用途や目的によって選べる下記の2つのタイプが用意されています。
・コンタクトID接続タイプ(CID)
電話のように使えるシステムです。アドレス帳から端末やデバイスを直接呼び出して会議を行います。
場所や用途、規模に合わせて構成されたシステムと、個人用のパソコンやスマートデバイスをつないでコミュニケーションを取ることができます。
・仮想会議室接続タイプ
クラウド上の仮想会議室に各端末やデバイスから接続するタイプです。利用登録されていない人もゲストとして招待することが可能です。さらにアプリをダウンロードしなくても、ブラウザなどさまざまな環境から参加することができます。相手の環境にとらわれることがないため、柔軟な運用ができます。
コンタクトID接続タイプ
・最大9拠点を同時表示
多拠点接続を標準機能として搭載しており、最大9拠点を同時に表示可能です。従来のテレビ会議システムに必要だった多拠点接続装置(MCU)が不要なため、コスト削減につながります。
・2種類の接続方法
コンタクトID接続タイプは「アドレス帳」と「コンタクトID」の2種類の方法から接続できます。
アドレス帳で接続する場合は、アドレス帳から接続を選び決定するだけのシンプルな操作で会話を始められます。
アドレス帳に登録されていない相手と接続したい場合は、直接コンタクトIDを入力して接続します。
・強固なセキュリティ
映像や音声を暗号化する通信方式を採用しており、盗聴されたとしても復元が不可能です。
また原則としてアドレス帳に登録されたコンタクトIDからの接続しか受け付けない仕組みとなっているので安心です。
仮想会議室接続タイプ
最大100接続まで参加できます。アカウントを持たない相手もゲスト招待をすることで会議に参加できます。
・マルチデバイス対応
また専用アプリだけでなく、Skype® for Business、Webブラウザ、他社のテレビ会議システム、電話などからも接続可能です。またパソコン、タブレット、スマートフォンからも接続できるため、利用シーンに応じた使い分けができます。
・グローバルネットワークに対応
アクセスポイントを世界各地に設置することで、各拠点接続に近いポイントから仮想会議室に接続できます。グローバルビジネスにも適しています。
・管理画面
ユーザー管理やエンドポイント管理、利用状況確認などが可能です。
・ライブ配信・録画
会議の進行状況をライブ配信したり、録画したりして後から確認することができます。
ギンガシステム株式会社の「LoopGate」は操作性を重視したテレビ会議システムです。リモコンを使えばすぐに会議を開始できます。
パソコンやタブレット、専用の据え置き機などで会議を開始でき、さらにそれらを組み合わせて利用することもできます。
・ワンタッチの簡単操作
LoopGateは「だれでも当たり前に簡単に使える」をコンセプトにしたテレビ会議・Web会議 システムです。難しい設定などが不要で、リモコンを使えばだれでも簡単にワンタッチ操作で会議を始められます。
・国内開発のシステム
LoopGateは日本国内で自社開発されたシステムです。クラウド接続時の経由サーバーも、国内のデータセンターで運用しているため、信頼性が高く安心です。
・土日祝日も毎日サポート
LoopGateは土日祝日を含む毎日サポートしてくれるので万一のトラブルの際にも安心です。さらに希望する企業には、最初3回まではオンラインによる操作説明会を受けることもできます。
・無線LAN環境でも使える
LoopGate専用機を利用すれば無線LAN環境でも使用することができます。LANケーブルと接続できない場所や一時的に場所を変更する場合などに役立ちます。
・オンプレミスにも対応
LoopGate はインターネットを経由しない環境下でテレビ会議を行う「オンプレミス型」にも対応しています。よりセキュアな環境で会議を行いたい企業に向いています。
FreshVoice(フレッシュボイス)は、たった3クリックで多拠点接続が可能なテレビ会議システムです。遠隔地でも途切れることのない高品質な音声を提供しているのが特長です。
最大250拠点まで同時接続が可能であり、小規模な会議から大規模な会議にまで対応しています。たとえば全国の支店長会議のような、遠距離かつ多数をつなぐような会議にも適しています。
FreshVoiceでは手軽なクラウド型(ASP)からオンプレミス型まで選択できます。さらにマルチデバイス対応のため、スマートフォンやタブレットなどからでもテレビ会議に参加することが可能です。
またFreshVoiceは、リリース以来、一度もハッキングや乗っ取りなどの犯罪被害に遭っていません。そのため、よりセキュリティの高い環境を求める企業にも適しています。
・最大250拠点まで接続可能
FreshVoiceは最大250拠点まで接続することが可能です。1画面に最大16拠点まで同時に表示させることができます。さらに全画面表示も可能で、17拠点目以降はタブを切り替えることで表示させられます。
・高品質な音声を提供
FreshVoiceは高品質な音声を提供しており、複数の拠点と接続しても音声が途切れるということがありません。テレビ会議でもまるで直接対面しているかのようにスムーズに会話することが可能です。
また24時間つなぎっぱなしでも運用できます。
・オンプレミスの導入が可能
FreshVoiceは、オンプレミス型を選択でき、導入実績が豊富なのが特長です。2,000社以上に導入されており、銀行や省庁などセキュリティ環境が必要なユーザーにも選ばれています。
導入実績が豊富なため、その企業に合った最適なシステムを提案してくれます。
・ドキュメントとデスクトップ共有機能がある
ドキュメントとデスクトップ画面の共有が可能で、ドキュメントは全拠点が直接書き込みをすることができます。
また共有されたデスクトップは別の拠点から遠隔操作も可能なため、カスタマーサポートなどにも適しています。
・テレビ会議の録音や録画が可能
テレビ会議の映像や音声などを録画・保存することができます。議事録代わりにしたり、インタビューの録画をしたりなどさまざまなシーンに活用できます。
ASUSが提供する「Chromebox for meetings」は、テレビ会議に必要なカメラやマイク、スピーカーなどがセットになったシステムです。リモコンを使えばワンクリックで始めることができるため、専門知識がない人でも始めやすいのが特長です。
マルチデバイス対応なので、パソコン、スマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスから参加できます。
・最大15名まで参加可能
Chromebox for meetingsは、マルチデバイス対応なので会議室や自宅などさまざまな場所から参加できます。最大15名まで参加が可能なので、社内のみでなく社外の人との打ち合わせも行えます。
・ワンクリックで会議を始められる
付属のリモコンがあればワンクリックで会議を始めることができます。アクセスコードなどの入力も不要です。
・画面共有が可能
ワイヤレスで画面やドキュメントを共有できるので、複数人で作業を簡単に分担できます。
・初期設定が簡単
Chromebox for meetingsをディスプレイに接続し設定ウィザードを完了するだけで、使用を開始できます。
・最新のセキュリティに更新
本体は常に最新の状態に保たれるようになっています。また最新機能とセキュリティアップデートが自動的に更新されるので、セキュリティ面でも安心です。
また24時間365日のサポートも受けられます。
VTVジャパンが提供する「Avayaビデオ会議システム」は、ハードウェアのバリエーションが多いのが特長です。
カメラ・マイク・コーデックが一体化した「Avaya Collaboration Unit CU360」や、フラグシップモデルの「Avaya Room System XT5000」など、予算や利用シーンによって自社に合ったものを選ぶことができます。
Avaya専用のクラウド型テレビ会議サービスである「Avaya Spaces」には、テレビ会議だけでなくグループチャット機能も備わっており、メッセージのやり取りやタスク管理、スケジューリングなどが可能です。
・Avaya製品ならではの優位性
Avayaのビデオ会議システムは、多くのビデオ会議デバイスを同時に接続することができ、デバイスやネットワークなどを意識することなくビデオ通話ができるのがポイントです。
・小~大規模企業向けのソリューションが揃っている
Avayaビデオ会議システムは、小規模から大規模企業向けのソリューションを提供しています。
小~中規模企業向けのソリューションである「Avaya IX Room System XT500」は、最大9拠点の同時接続が可能です。9拠点以内であれば、専用の多拠点接続装置を設置することなく、ビデオ会議ネットワークを構築できます。
中~大規模企業向けのソリューションである「Avaya IX Meetings Conferencing」は、ゲートキーパー、運用管理ソフトウェア、ゲートウェイ機能、パソコン・モバイル接続機能がパッケージングされています。ソフトウェアを連携させることで、ビデオ会議システム同士だけでなく、パソコンやスマートフォンから会議に参加することも可能です。
テレビ会議システムは据え置きの会議システムであり、画質や音声が高品質であること、ネットワークが安定していることが特長です。
さらにオプション機能など拡張性が高いシステムも多いため、必要に応じてプロジェクターやタブレットなどのデバイスと接続することもできます。
そのため、頻繁にテレビ会議を行う必要のある業種にもおすすめです。
ただしこうしたテレビ会議システムは導入費用が高額になってしまう可能性もあるため、あらかじめコストについて計算しておく必要があります。テレビ会議システムの導入には、初期費用、ランニングコストがかかるため、費用対効果を分析することが大切です。
本記事では、テレビ会議とWeb会議の違い、テレビ会議を導入すべき理由、テレビ会議のメリット・デメリット、おすすめテレビ会議システムについて解説してきました。
テレビ会議システムとは、据え置き型の遠隔会議システムのことです。Web会議システムと比較される、リアルタイムでやり取りできることは共通していますが、利用できる人数や場所に違いがあります。テレビ会議は中規模~大規模で実施される会議などに向いています。
テレビ会議システムを導入することで、遠隔地との会議が社内で行えるので、時間的コストを削減できるほか、移動・宿泊コストを削減できる強みがあります。飛行機や自動車などでの移動機会を削減して、二酸化酸素の排出量も減らすことにもつながるので、環境にもやさしく、SDGs(エスディージーズ)の数値目標達成にも貢献します。
画質や音声も高品質であるため、対面で話すときと同様な会議が可能なほか、感染症の大流行や自然災害が発生して企業として緊急的な対応を決定する場合も、すぐに会議を実施することが可能です。
リモコン1つで操作が可能なシステムもあるため、従業員のITリテラシーが高くない場合でも、簡単に操作をすることが可能です。
一方で、Web会議システムと比較すると専用機材の導入が必要になり、初期導入費用も高くなる傾向があります。専用機器を導入するために保守点検を行う必要があるため、その分の費用も発生します。
テレビ会議システムを導入する場合は、強みを理解した上で、導入目的を明確化しましょう。システムもオンプレミス型からクラウド型まで様々なタイプがあるので、費用や導入までのリードタイムを比較検討することが大切です。のうえで、自社のニーズにあった最適なシステムを導入しましょう。
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