Web会議の基礎知識
更新日:2021.10/11(月)
Web会議システムを比べる際のポイントをひとつずつ掘り下げていく連続記事。さて、今回のテーマは「通信の安定性」です。
インターネット回線のスピードには理論値と実効値で大きな開きがある場合があります。また、トラフィック量は時期や時間帯によって変動し、ずっと当たり前のように使えていたサービスが突如不調に、ということも珍しくありません。
これはインターネット回線を利用する誰もが経験することです。また、国際的な経済活動をしていれば、インフラ基盤の脆弱なエリアとの通信が必要になるケースも出てきます。
基本的にはネットワーク側の問題なので限界はありますが、Web会議システムにもできることはあります。通信の安定性を保つための仕組みをどれだけシステムに備えているか、それが今回の比較のポイントです。
映像データを符号化・復号化するこのコーデックには、ネットワーク環境が悪化しても通信を維持するための工夫があります。それは、二つのチャンネルを併用するデータ送信方式。動画の再生に必要な最低限のデータを送信する高信頼チャンネルと、画質向上のためのデータを送信する低信頼チャンネル。ネットワーク環境が悪化しても高信頼チャンネルからの送信は維持され、映像を途切れさせません。
突然の通信速度の低下に対応するには、データ量そのものを減らす手もあります。解像度とfpsの調整がその役割を果たします。
ジッターバッファは音声データを一時的に保存し、再生を滑らかにするための機能です。自動的に回線状態を判断し、悪化した場合には保存するデータ量を増やして音声の途絶を防ぎます。
インターネット回線。
どのようになっているか想像付くでしょうか。
最近は無線LANやWi-fiが当たり前になっているので、電波が空を飛んでいると思ってしまいますが、実際は世界中を海底ケーブルが張り巡らされています。
リアルなケーブルが通信を支えているので、当然ながら物理的な制約があります。
帯域のゆらぎはインターネットにおいては起こり得ることなので、インターネット上でデータをやりとりするWeb会議にも、大きな影響を与えます。
Web会議システムで使われる通信プロトコルTCPには、通信途上で遅れ、破棄されたパケットを並べ替え、再送信する仕組みがもともと備わっています。ですがそれだけでは不十分。回線品質に不安のあるお客様にとっては重要なポイントです。
先程お伝えしたように、インターネット回線は、最終の最も下のレイヤーになると、物理的な海底ケーブルとなります。
よって、海底ケーブルなので、海の底に沈んでいるため物理的な断裂が起きてしまうのは避けられないのです。
非常に大きなケーブルで直径が1メートルぐらいあり、もちろん深海の圧に耐え、そして傷からも守ってくれるようなカバーはしてありますが、それでも海の底という非常に圧力の強い場所であり、海溝の堆積物などによって、傷つきやすくなっているのです。
海底ケーブルが傷つくと、物理的な断裂が発生します。
ケーブルが一部切れてしまうので、それはイコール、通信の切断につながってしまうのです。
もちろん、分厚いケーブルですから完全に切れることはありません。
しかし、一部が切れてしまい、通信事業者が改修することで、その間はインターネットが使えなくなります。
回線が切れてはこまるので、常にバックアップ回線が張られています。
迂回することでインターネットの冗長性を保つのです。
しかし、若干ながら、迂回すればその分だけ速度は遅くなります。Web会議を、金融系など、スピードが命の業界が使っている場合はこれが致命的になりますので、より安定性の高い回線業者を選ぶことが求められます。
弊社のFreshVoiceは「通信の安定性」という観点からもオススメできる製品です。これまで挙げてきたような機能を備えているのはもちろん、最近の導入事例がその自信を裏づけてくれました。
最近、マレーシアの国営企業MPCでのFreshVoice採用が話題になりました。そのそのニュースの一部を抜粋してみましょう。
「インターネットインフラの整備が遅れている半島部東海岸事務所における接続実験参加の申し入れがあり、特に通信環境の悪い時間帯を選んで接続実験を行ったところ、それまでとは比較にならない高品質な通話が行えたことから、今回の全面導入に至ったものです。」
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