Web会議の基礎知識

更新日:2022.08/01(月)

Web会議の質向上!マイクは単一指向性タイプを選ぼう

Web会議の質向上!マイクは単一指向性タイプを選ぼう

新型コロナウイルス感染症が流行してからというもの、世間でのテレワーク導入率が格段にアップしました。
テレワーク中の会議と言えば、ほとんどの場合がWeb会議でしょう。
1日に1回はWeb会議をしているという方も多いのではないでしょうか。

社内のチーム内で行う比較的ライトな会議から、部署をまたいだ重要な会議までWebで行うこともありますし、クライアントとの打ち合わせをWebで行わなければいけないこともあるはず。
いずれの場合でも、特に同居している家族などが発する生活音が入ってしまったり、外の工事の音が入ってしまったりすると、会議に支障をきたしかねないため、悩ましいところです。
ただ、マイク選びを適切に行えば、生活音や工事音を最小限に抑えられます。
避けられない音に文句を言っても仕方がないので、まずはマイク選びをしっかりと行いましょう!

今回は、そもそもマイクにはどのような種類があるのかについてや、テレワークでのWeb会議中になるべく周囲の音を入れないマイク選びのポイントについてご紹介します。
Web会議の質や効率を今よりもアップさせたいと考えている方は、参考にしてみてください。

【シーン別】Web会議に最適なおすすめマイク20選!はこちら

マイクの指向性とは?

マイクの指向性とは、音を集音する方向や感度・範囲のことを指します。
指向性には種類が複数あり、「単一指向性」「無指向性」「双指向性」が存在しますが、用途に合ったマイクを選ばなければ、そのマイクのパフォーマンスを十分に発揮できないのはもちろん、Web会議を充実させることもできないため、適切な指向性のマイクを選ぶことが重要です。

ちなみに、今回の主役は「単一指向性」。
「単一指向性」については次の項の項目でご紹介しますが、「無指向性」とは360度、全方向の音を拾える設計のことを指しており、「双指向性」とはマイクの正面と背面の二方向から音を拾うように設計されているものを指します。

テレワークにおすすめの単一指向性マイクとは?

さて、今回ピックアップしたいのは先ほどお伝えした「単一指向性」のマイクです。
「単一指向性」とは、いわゆる「ノイズキャンセル」のことであり、一方向の音だけを拾うマイクのことを指します。

雑音が多い場所でもノイズが入りにくく、自分の声だけを相手に伝えることができるため、生活音や工事音が相手に伝わりにくいのが特徴。

特に相手に会議に集中してほしい時は、この「単一指向性」のマイクを選ぶと、Web会議の質が向上するかもしれません。

ただし、もごもご話すと自分の声も雑音と判断されて遮断されてしまうため、ある程度はっきりと話す必要があります。

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単一指向性マイクの種類

Web会議での活躍が期待できる「単一指向性」のマイクは、さらに4つに分類することができます。

カーディオイド

「単一指向性」の中でも、クセのない集音で使用されるのが、この「カーディオイド」です。
一般的に「単一指向性(ノイズキャンセル)」と表記のあるものは、この「カーディオイド」を指します。

「カーディオイド」の指向性はマイクの正面がもっとも高く、背面にいくにつれて感度が低くなるのがポイントです。
「単一指向性」のマイクの中でも集音範囲が広すぎず、狭すぎず、といった特徴があるため、テレワークはもちろん、動画配信やレコーディングなどにも適しています。

サブカーディオイド

「単一指向性」の中でも、もっとも集音範囲が広いのが「サブカーディオイド」です。
ワイドカーディオイドとも呼ばれることがあり、「単一指向性」と「無指向性」の中間的な性質を持っています。

通常の「カーディオイド」と比較すると横方向からの音を大きく集音する性能であるため、一対一のWeb会議ではなく、横並びで複数名が参加するWeb会議の場合に向いているマイクです。

このマイクは、据え置きタイプが広く普及しているため、テーブルの中央に置いてマイクの性能を生かしきりましょう。

スーパーカーディオイド

「スーパーカーディオイド」とは、通常の「カーディオイド」よりも正面からの集音角度が狭いのが特徴です。
横からの遮音性が高いため、音被りを抑えて集音することができます。
そのため、カフェなどあらゆる音が飛び交っている中で、自分の声をピンポイントで集音するのに最適です。

ハイパーカーディオイド

「単一指向性」に「双指向性」の特徴が組み合わさっているのが、「ハイパーカーディオイド」です。
「スーパーカーディオイド」同様に側面の遮音性に長けており、周囲の音が被りにくくなっています。

ただ、「スーパーカーディオイド」以上に正面からの集音角度が狭く、背面に対する感度が高いため、Web会議に向いているかと聞かれると大きく頷けないのが正直なところ。
こちらは知識として持っておく程度にとどめておいてください。

マイク選びのポイント

ここまでWeb会議におすすめのマイクの特性をご紹介してきましたが、ただ真っ直ぐに「単一指向性のマイクを選ぶだけで良い」というわけではありません。
ほかにも気をつけたいポイントがいくつかありますので、より快適なWeb会議を実現させるためにも、以下の内容に注意してください。

接続はUSBタイプを選ぶ

マイクを選ぶ際は、できるだけUSBで接続できるものを選びましょう。
特に古いタイプのパソコンを使っている場合は、USBタイプがおすすめです。

その理由は、パソコンとミニプラグの規格の違いにあります。
ミニプラグには、音声+マイクの4極と音声のみの3極が存在するのですが、4極はCTIA規格とOMPT規格に分かれているのです。
規格が複雑に枝分かれしているため、パソコン側の規格と異なる規格のマイクを接続してしまった場合、音が極端に小さかったり、使用自体ができなかったりすることもあります。

そのため、接続部の規格に違いのないUSBタイプのマイクがおすすめです。

設置方法で選ぶ

マイクの設置方法も、マイクを選ぶ際に気にしておきたいポイントです。
テレワークの場合は場所を取らないマイクがおすすめであるため、ヘッドセットタイプが良いでしょう。
ヘッドセットはヘッドホンにマイクが搭載さているタイプで、音を聞くことも発することもできます。

またパソコンが比較的新しいタイプのものであれば、ワイヤレスイヤホンを使用しても良いでしょう。
ワイヤレスであれば接続方法を気にする必要はありませんし、コードが邪魔になる心配もありません。

マイクの感度で選ぶ

感度が高いマイクを選べば、音をはっきりと拾うことができます。
感度はdBV/Paという単位で表され、-40dBV/Paと-30dBV/Paでは、-30dBV/Paの方が大きい音量で音を拾えるマイクです。
上でご紹介した「単一指向性」のマイクの感度は-30~-40dBが一般的であり、数値が0に近いほど小さな音もはっきりと拾うことができます。
感度を調整できるマイクも存在するため、Web会議の内容や予算と比較して検討してみるのも良いかもしれません。

マイクの音量にも気をつける

Web会議中は、マイクの性能だけではなく、音量にも気をつける必要があります。
感度の良いマイクを使用するのはWeb会議を円滑にする手助けになりますが、性能が良すぎる場合、相手側でかなり大きい音で声が聞こえていることもあり、時には口元からマイクを離してほしいという要望が発生することもあります。

また相手側のスピーカーの音量は、相手自身が音量を調整するだけではなく、こちら側の設定でも落とすことが可能です。
Windows Vista以降のパソコンでマイクの音声出力を確認する時は、タスクバーの「スピーカーマーク」をダブルクリックします。
音量バーが表示されるため、相手に確認しながら、適宜上下させると良いでしょう。

テレワークに合ったマイク選びで業務効率を上げよう!

今回の記事では、テレワークでのWeb会議におすすめのマイクの指向性と、マイク選びのポイントをご説明しました。
いくら高性能だからといって、すべてが最初から完璧なマイクはなかなか存在しません。
設定を変更する必要もあるでしょうし、パソコンとの相性も確認しなければいけません。
そもそも、Web会議に参加する環境から見直したほうが良いという場合も考えられます。

マイクには「単一指向性(ノイズキャンセル)」の中にもさまざまな種類が存在するため、普段どういったWeb会議を行うことが多いのかを熟考した上で購入を検討してください。
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