Web会議の基礎知識
更新日:2022.05/25(水)
Web会議などのツールが発達した昨今、「ウェビナー」という言葉をよく耳にするようになりました。実際に参加したことがあるという方や、メールなどで招待されたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
また、ご自身の会社で「ウェビナーを開催したい」と考えている方もいることでしょう。
そこで、ウェビナーとは何なのか、またその意味や使い方を知らない方は必見です。
本記事では、ウェビナーについて下記の項目を解説します。
ウェビナーの意味とは何か?
メリットとデメリット・おすすめの配信方法
おすすめのウェビナーツール
これらの知識は、開催者と参加者どちらにも参考となる知識です。
ぜひ、最後までご覧ください。
ウェビナーとは?基礎からツール紹介やウェビナー配信まで解説の記事はこちら
目次
ウェビナーという言葉を聞きなれた方は多いかもしれませんが、その言葉の意味はご存知でしょうか。
ウェビナーとは、「Web」と「セミナー」の2つの言葉をつなぎあわせた造語で、「オンラインセミナー」や「インターネットセミナー」とも呼ばれます。
つまり、2つの言葉の意味のとおり、ウェビナーとはWebで行われるセミナーのこと。そもそも、セミナーとは、あるテーマについて興味がある方を募り、そのテーマに詳しい方の話を聞く講演会のような仕組みを意味します。
本来セミナーは、実際に開催者や参加者などすべての方がセミナー会場などに集まらなければ、開催できません。
しかし、ウェビナーは、すべての方がWeb上で参加して行います。
このようにウェビナーとは、開催者や参加者が現実で集まることなく、Web上で集まってセミナーを行うことができるところは特徴の1つといえます。
ウェビナーとは、どのような特徴があるセミナーか、ご存知でしょうか。ウェビナーを開催するためには、メリットとデメリットを把握する必要があります。
ここでは、下記の項目について解説します。
ウェビナーとはどのようなメリットとデメリットがあるか
おすすめの配信方法
それぞれ、詳しくみていきましょう。
ウェビナーの開催には、数多くのメリットがあります。そのなかでもとくに大きなメリットは、下記の3つです。
・コスト削減
・いつでもどこでも視聴可能
・新規顧客の拡大
それぞれどのようなメリットか、解説します。
セミナーの場合、セミナー会場の使用料や設営、スタッフの交通費など開催には多くのコストががかかります。
しかし、ウェビナーでは、ウェビナーツールの料金のみで開催することができます。
ウェビナーでは、自社の会議室を利用するなど通常の部屋を用意するだけで、会場を借りる必要はありません。
会場に行く必要がないため交通費もかからず、準備も数人のスタッフで行えるため、コストを大幅に削減することができます。
開催コストを削減できたことで、ウェビナーの頻度を増やすこともできるため、顧客へのアプローチを増やすこともできるでしょう。
また、これまでコストの問題で開催できなかった、少人数のセミナーも開催できるようになります。
セミナーを開催する場合、多くの開催者は東京や大阪、福岡などの人口が多い都市で開催します。それらの都市やその近郊に住んでいる方は、ある程度気軽に参加できるかもしれません。
しかし、地方に住んでいる方などはセミナー会場まで遠いため、どうしても参加を見送ることが多くなってしまいます。
このように、セミナー内容に興味があっても距離や交通費の関係で参加できないという方は、意外と多いのではないでしょうか。
セミナー会場まで行かないと参加できないということは、どうしても参加者にはネックとなる部分でしょう。
しかし、ウェビナーとは、インターネットに接続できる機器さえあれば、いつでもどこでもWeb上で視聴できるセミナーです。パソコン以外でも、スマホやタブレットなどから視聴できるため、都市からだけではなく、全国から新規に参加する顧客が増えるでしょう。
また、対面ではないということも、新規顧客が増える要因。これまでは対面でのセミナー参加に消極的だった方も、ウェビナーであれば参加しやすくなり、新規の顧客としてつながりを持てるようになります。
セミナーを開催する場合、開催費用を賄うためにある一定の人数を集客する必要がありました。しかしウェビナーは、ネット環境さえあれば開催ができるセミナーです。今まで必要とされていた会場設営費・人件費・交通費などが削減でき、この費用を登壇講師代やツール費用に充てることができるため、質の高いセミナーを行うことができます。
また購買意欲の高い参加者だけを集めた少人数ウェビナーを開催することもできるので、製品紹介だけに特化したウェビナーを開催することもできます。
さまざまなメリットがあるウェビナーですが、デメリットも存在します。ウェビナーでは、下記の2つのデメリットに注意しなければいけません。
・参加者の意欲が把握しにくい
・通信環境による品質の差
それぞれ、詳しくみていきましょう。
ウェビナーは、そのテーマについてどの程度参加者が興味を持っているか、ということを把握しにくい傾向にあります。
その理由は、参加しやすいためとウェビナーツールの仕様のためです。基本的にセミナーは、テーマに興味がある方が自ら参加します。
セミナー会場にまで足を運び参加するということは、それだけセミナーのテーマに興味があるという意味もあるでしょう。
しかし、ウェビナーの場合、それほど興味がなくても「簡単に参加できるから」という理由で多くの方が申し込みをしますが、いざ当日なって不参加者が続出することも少なくありません。
そうならないように、ウェビナーの内容はセミナー以上に力を入れる必要があるでしょう。
ウェビナーツールの仕様も参加者の意欲が把握しにくい要因の1つにあります。
多くのメーカーが出しているウェビナーツールの参加者の仕様は、チャット・Q&A機能と画面レイアウト変更ができるシンプル仕様であり、カメラ・マイクはミュートになっているので集中して視聴できる環境設計になっています。
なので主催者が参加者の反応を確認したい場合は、チャットに書き込んでもらうか・アンケートで感想を聞くという方法になります。
ウェビナーとは、Web上で行うセミナーであるため、通信環境によって品質に差が出てしまいます。通信環境の品質は、音声や画質の乱れなどと関係して、ウェビナーそのものの評価にも直結してしまいます。
どれだけよいウェビナーを開催したとしても、まともに視聴できなければ評価は下がってしまうでしょう。まずは、開催者側の通信環境で問題が起こらないように、通信環境を整える必要があります。
しかし、いくら開催者側の通信環境を整えても、参加者側の通信環境が悪ければ、品質に差が出てしまいます。そのため、ウェビナー終了後にも内容を再度確認できるようにするなど、トラブルが発生した際の対策についても考えておきましょう。
ウェビナーには、大きく分けて「ライブ配信」と「録画配信」の2つの配信方法があります。
それぞれの配信方法の意味や特徴、おすすめの配信方法について詳しく解説します。
1つ目のライブ配信ウェビナーとは、リアルタイムでウェビナーを行う配信方法。ほとんどの方が、ウェビナーといえばライブ配信のイメージを持っているのではないでしょうか。
ライブ配信では決まった時間にウェビナーを開始し、チャット機能などを用いて参加者とやり取りを行います。
ライブ配信のメリットは、参加者と双方向の意思疎通ができること。参加者はチャット機能などを活用することで、ウェビナーを聞いているなかで疑問に思ったことを、気軽に質問することができます。
開催者側は、質問内容によってその場で答えたり、後ほど質疑応答の時間をとって回答するなど、柔軟な対応を行うことができます。
2つ目の録画配信ウェビナーとは、事前に録画しておいた動画を配信する方法です。
録画配信の最大のメリットは、参加者が自由な時間に視聴できるということ。また、録画配信中は、開催者側はウェビナーの内容に対する質問などの対応に集中することができます。
どちらの配信方法にもそれぞれ特徴があるため、どちらがより優れているかは一概にはいえません。
ウェビナーの内容に合わせて、使い分けましょう。
ウェビナーとは、開催者と参加者の両方にメリットがあるセミナーの一種です。
しかし、いくらウェビナーに大きなメリットがあっても、最適なウェビナーツールを選択できなければ意味がありません。
ここでは、ウェビナーツールの選び方やおすすめのツールについて紹介します。
ウェビナーツールを選ぶポイントとしては、下記の3つの項目に注目しましょう。
・料金
・機能
・サポート面
それぞれ項目について、詳しくみていきましょう。
ウェビナーツールには、「月額固定制」と「従量課金制」の2つの料金プランがあります。
料金プランを選ぶ基準は、月にどれくらいウェビナーを開催するかということ。月額制の場合は毎月の料金が決まっているため、何度ウェビナーを開催しても料金は一定です。
その為、ウェビナーの開催頻度が多く定期的に開催する場合は、月額固定制がおすすめ。反対に従量課金制は、ウェビナーの開催回数によって料金が変動します。
開催頻度が少ない場合は、従量課金制のプランのほうが安くなることもあります。開催数に合わせて、料金プランを選ぶようにしましょう。
ウェビナーとは、基本の配信機能以外にもさまざまな機能があるセミナーです。
例えば、参加者とコミュニケーションを取るためのチャット機能など、重要な機能が多くあります。
利用するウェビナーツールに欲しい機能があるか、事前にきちんとチェックしましょう。
ウェビナーを行うにあたって、通信障害などの突発的なトラブルが発生することも考えられます。トラブルの際、すぐに対応してくれると心強いですよね。
サポート体制は、企業ごとに違いがあります。ウェビナーツールのサポート体制についても、事前にチェックしておきましょう。
ここでは、数多くあるウェビナーツールの中でもおすすめの、下記の4つのツールをご紹介します。
・Zoom Webinar
・Live On
・コクリポ
・LFV
それぞれの特徴について、見ていきましょう。
Web会議ツールとして、Zoomをご存じの方もいることでしょう。「Zoom Webinar」とは、Zoomが提供しているウェビナーツールです。
の料金や機能は、下記のとおりです。
料金プラン | 月額固定制:10,700円~ |
---|---|
参加可能人数 | 500人~ |
コミュニケーションツール | Q&A、チャット、挙手機能、アンケート |
Zoom Webinarはコミュニケーションツールが豊富なため、さまざまな形で参加者とコミュニケーションをとることが可能。また、Youtubeなどでライブストリーミング配信を行うこともでき、多くの方にウェビナーの様子を見てもらうことができます。
世界中の多くの企業で導入されている、実績のあるウェビナーツールです。「Zoom Webinar」に興味を持たれた方は、ぜひ下記のURLから公式サイトをチェックしましょう。
「Live On」とは、高画質・高音質が特徴のWeb会議システムのこと。「Live On」には、同時参加拠点数が無制限になる「多人数モード(セミナーモード)」があります。
料金や機能は、下記のとおりです。
料金プラン | 月額固定制:3,000円~ |
---|---|
参加可能人数 | 無制限(同時接続数分のライセンスが必要) |
コミュニケーションツール | チャット、アンケート |
録画やチャット、アンケートなどウェビナーとしての機能も充実しています。また、月額料金が安いため、手軽に始めることができるウェビナーツールです。
「Live On」に興味を持たれた方は、ぜひ下記のURLから公式サイトをチェックしましょう。
「コクリポ」は、簡単な操作が特徴的な国産のウェビナーツールです。
料金や機能は、下記のとおりです。
料金プラン | 月額固定制:30,000円(10時間まで)~ |
---|---|
参加可能人数 | ~300人 |
コミュニケーションツール | チャット |
「コクリポ」のユーザーインターフェイスはとても使いやすく、参加者が操作に迷わないというメリットがあります。
また、有料プランに申し込むと初月は無料で利用することができるため、ぜひ1度お試しください。
「コクリポ」に興味を持たれた方は、ぜひ下記のURLから公式サイトをチェックしましょう。
「LFV」は、国内回線を使用したweb会議システムにウェビナー機能も搭載されている、コスパがいいウェビナーツールです。
料金や機能は、下記のとおりです。
料金プラン | 月額固定制:16,500円(時間制限なし)~ |
---|---|
参加可能人数 | ~30人 |
コミュニケーションツール | チャット、挙手 |
チャット、挙手、録音録画、YouTube共有など機能面も充実しているもの魅力です。
インスト―スレスで使用できるため、参加者はアプリをインストールすることなく共有されたURLをクリックすれば参加できます。
ホスト側も今までは、web会議とウェビナーでツールを分けて契約していたと思いますが「LFV」だとその必要がなくなり節約もできます。
「LFV」に興味を持たれた方は、ぜひ下記のURLから公式サイトをチェックしましょう。
本記事では、ウェビナーとは何なのか?その意味やメリット・デメリットの解説、おすすめウェビナーツールを紹介してきました。
いざ、ウェビナーをはじめるためには、ウェビナーツールと一緒にカメラとマイクを用意しましょう。
Web会議と違ってウェビナーでは使用するカメラとマイクの性能によって、参加者に届く画質や音質に差がでるのでウェビナー全体の評価が変わります。
せっかく準備をした内容が鮮明に届かなければ意味がありませんよね。おすすめのカメラとマイクについてはこちらで解説してます。
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