Web会議の基礎知識
更新日:2022.06/10(金)
昨今は感染症の流行や、働き方改革によってオンラインでセミナーを開催する企業も増加してきました。
オンラインでセミナーをおこなう際にはウェビナーツールが必要になります。
無料・有料を問わずさまざまなウェビナーツールが各社から提供されているため、
どのツールを選べばいいのかわからないという方も多いことでしょう。
今回はこれからウェビナーツールの利用を検討している方に向けて、ウェビナーツールを導入するメリット、無料・有料の違い、おすすめのウェビナーツールについてご紹介していきます。
さらに詳しくウェビナーツールのメリットデメリットについてはこちら
WebRTC=リアルタイムコミュニケーションってどんな技術?
WebRTC技術を使用したWeb会議システム比較表付
IT製品の安全性を調べているとよく耳にする
‟WebRTC、P2P、NAT、ICE、SFU‟の仕組みと安全性についてわかりやすく解説!
これを読めばIT製品比較し易くなること間違いなし!
今回は無料・有料を交えてご紹介し、最後に機能面などの比較表を掲載していますので、ぜひウェビナーツールを導入する際の参考にしてください。
ツール名 | Zoom | Google Meet | LFV | YouTuve Live | Skype | Bizibl | LiveOn |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最大開催時間 | 無料:40分 有料:30時間 | 60分 | 無制限 | 無制限 | 24時間 | 月間5時間~ | 無制限 |
最大参加人数 | 無料:100名 有料:100~500名 | 100名 | 30名 | 無制限 | 100名 | 50名~ | 無制限 |
料金 | 無料 有料:月額2,000~2,700円 | 無料 | 月額16,500~ | 無料 | 無料 | お問い合わせ | 月額費用3,000円 初期費用78,000円 |
おすすめポイント | 認知度No.1企業規模やウェビナー規模に合わせてプランを選択できる | Googleアカウントがあれば簡単に利用可能 | 日本で唯一セキュリティ保険が全アカウントへ付与されている | アカウントさえ保有していれば簡単に利用可能 | Microsoft社によって提供されている。URLからサインアップ・ダウンロード不要で利用可能 | さまざまなシーンに活用できる。直感的に使えるUIで双方向性のあるウェビナーを実現 | 高品質・高音質でウェビナー開催が可能。 |
それでは次に各製品の特徴をお伝えします。
・最大開催時間 無制限
・最大参加人数 無制限
・プラン ID数(アカウント管理者数) URL数(会議の部屋数)によって変動
月額16,500円~
・公式HP https://www.freshvoice.net/lite/
エイネット株式会社によって提供されているLFV
アカウントを作成し、URLを参加者に共有するだけで簡単に会議orウェビナーを開催することができます。
インストールすることなく、メールアドレスなどの情報を入力することなく簡単にWeb会議、ウェビナーを開催することが可能。
アンケート機能や挙手機能、ファイル送信機能などウェビナーをより円滑に開催するためのサポート機能が充実している点も魅力です。
インストール不要のため、セキュリティに敏感な企業であっても安心して利用することができます。
また、日本国内で唯一セキュリティー保険がついたWeb会議システムになります。
もし万が一、情報流出によって損害賠償を受けてしまった際に最大で1000万円迄保証する保険が全アカウントに付与されています。
どうしても無料ウェビナーツールや外国製のツールではセキュリティー面が不要、不測の事態に備えたいという方にはぜひこのLFVの利用をおすすめします。
・最大開催時間 無料:3名以上の場合40分 有料:30時間
・最大参加人数 無料:100名 有料:100~500名
・プラン 無料
プロ 月額2,000円
ビジネス 月額2,700円
エンタープライズ 月額 2,700円
・公式HP https://zoom.us/
ウェビナーツール、会議ツールとして幅広く認知されているのがZoom。
利用用途に合わせて無料、プロ、ビジネス、エンタープライズの4つのプランを選択できるのも魅力です。
無料であっても2名での利用であれば、時間制限なく利用することが可能です。
しかし、3名以上でのグループ利用の場合には最大40分までの時間制限がつくため注意が必要です。
プロプランは参加者の定員は100名までと無料プランとは変化がないものの、グループでの利用時間の制限が30時間と大きくなります。
ビジネスプランは最大参加者が300名までに大幅に増加します。
エンタープライズプランの場合には最大500名まで参加可能になります。
また、有料プランの場合にはメールや電話でのテクニカルサポートを受けることができます。
無料で使用することもできるZoomですが、通信速度が遅くともタイムラグが発生することが少ないため、多くの企業で導入されています。
・最大開催時間 60分
・最大参加人数 100名
・プラン 無料
・公式HP https://apps.google.com/intl/ja/meet/
Googleが提供しているウェビナー・会議ツールGoogle Meet。
利用するためにはGoogleアカウントが必要になりますが、無料で60分間、100人までの人とウェビナーを開催することができます。
しかし、録画機能やアンケート機能は搭載されていませんので、比較的小規模なウェビナー向きのツールと言えるでしょう。
有料プランとしてGoogle Workspace Individualというプランもあります。
こちらは月額7.99ドルで利用することができます。
録画機能やアンケート機能が搭載されるほか、最大開催時間も24時間までとなりますので大規模なウェビナーにも対応することが可能です。
Googleによって提供されているツールになりますので、通信速度やセキュリティー面の心配もなく利用できるのもありがたいところです。
・最大開催時間 無制限
・最大参加人数 無制限
・プラン 無料
・公式HP https://www.youtube.com/intl/ALL_jp/howyoutubeworks/product-features/live/
今では身近な存在になったYouTubeのライブ機能を活用してウェビナーを開催することも可能です。
開催時間や参加人数の制限もなく、開催者がYouTubeチャンネルを解説、URLを共有することによって気軽に開催することが可能です。
少し前まではYouTube Liveをおこなうためにはチャンネル登録者数が1000名以上などの条件もありましたが、現在ではアカウントを保有していれば誰でも開催することができるようになりました。
URLを限定公開して特定の参加者のみ参加してもらうといった工夫ができるところも魅力の1つです。
また、YouTube Studioを活用して視聴ログデータを収集することも可能です。
・最大開催時間 24時間
・最大参加人数 100名
・プラン 無料
・公式HP https://www.skype.com/ja/
Microsoft社が提供しているSkype。
多くの企業で採用されているOffice製品との親和性も高く、ビジネスシーンでよく使われているウェビナー・Web会議ツールになります。
また、画面共有やメモ機能なども無料で利用できるため、コストを抑えてウェビナーを開催したい場合には使い勝手の良いツールになります。
URLを共有すると最大で99名(開催者を加えて100名)でウェビナーを開催することが簡単におこなえるのもメリットの1つです。
少し前まではSkypeはインストールして利用することが一般的でしたが、現在ではURLからサインアップ・ダウンロード不要で簡単に参加することができるようになっています。
・最大開催時間 月間5時間~カスタム
・最大参加人数 50人~カスタム
・プラン スタンダード お問い合わせ
・公式HP https://bizibl.tv/
個別面談から大規模なウェビナーまで幅広く対応することができるBizibl。
直感的に使いやすいユーザーに寄り添ったUIで参加者のリアクションを誘発して、双方向性のあるウェビナーを体験できます。
参加者の情報やセミナー中の反応、開催後のアンケート情報が自動的に蓄積されるため、ウェビナーをブラッシュアップするために必要な情報を一元管理することが可能です。
参加者へのURL共有やリマインドは自動でおこなわれるため、参加者の取りこぼしを防ぐだけではなく、集客のサポートもおこなってくれます。
また、アカウントの作成やアプリのインストールも不要で普段使っているブラウザから簡単に利用できるのもメリットです。
・最大開催時間 無制限
・最大参加人数 無制限
・プラン 月額費用 3,000円 初期費用 78,000円(どちらも1ライセンス、税別)
・公式HP https://www.liveon.ne.jp/
完全自社開発によって、独自技術を採用して高品質音声や画質を実現したLiveOn。
少人数での会議から大規模なウェビナーまで幅広く対応することができます。
5年間の稼働率は99.999%であり、安心して利用できます。
独自の技術によって不安定な通信環境下でも遅延や通信途切れを抑制し、高い品質でウェビナーを開催することができます。
ログインからわずか2クリックでウェビナーやWeb会議を開催することができるほどに、直感的で使いやすいデザインであるため、パソコンなどに慣れていない方でも簡単に使いこなすことができます。
資料の共有やホワイトボードなどウェビナーをする上で欠かせない機能が豊富に搭載されているところも嬉しいポイントです。
ウェビナーツールを導入することにはさまざまなメリットがあります。
今回はその中でも特に大きい3つのメリットについてご紹介していきます。
ウェビナーに参加してもらう際に、申込時に参加者の情報をデータとして管理することが可能です。
データで顧客の連絡先を始めとした情報を集め、管理することができるため、ウェビナー開催後に簡単にアプローチをすることが可能です。
オフラインでセミナーを開催する場合には、名刺交換などをして顧客管理システムなどに手入力して登録するケースが多いですが、ウェビナーツールを使用することでこうした顧客情報の管理にかかる手間を最小限にすることが可能です。
また、ウェビナーツールにアンケート機能が搭載されていれば参加者1人1人のニーズや興味関心も合わせて収集することができます。
ウェビナーの場合、基本的にはインターネットに接続できる場所であればどこからでも参加することが可能です。
ウェビナーが主流になる前は、都市部でセミナーを開催することが多く、興味があっても場所や時間の関係で参加できないということも多くありました。
参加したいのに参加できない方にもアプローチすることができる、集客を簡単におこなうことができるというのもウェビナーツールを導入するメリットと言えるでしょう。
長時間の移動や交通費などのコストを考えることなく、気軽に参加することができることも集客をする上でこの上ないメリットです。
大規模な説明会やセミナーを開催するためには、開催場所や配布物、スタッフの人件費などさまざまなコストが必要になります。
半面、ウェビナーツールを利用してウェビナーを開催する場合、こうしたオフラインでは当たり前に必要になっていたコストを削減することが可能です。
そのため、よりよいウェビナーを開催するために内容のブラッシュアップやウェビナーの準備に最大限コストをかけることができます。
1回のウェビナーにかかるコストが削減できるため、開催する頻度も増やすことができ、より多くの方に企業や商品、製品の魅力をアピールすることができるのもウェビナーツールを導入するメリットです。
さらに詳しいウェビナーツールのメリットデメリットについてはこちら
ウェビナーツールを選ぶ際に気を付けるべきポイントは大きく分けて3つあります。
それぞれわかりやすく解説していきます。
ウェビナーツールを選ぶ上で最も気を付けなければいけないのは、参加者のアクセシビリティ、利便性です。
ウェビナーツールによっては、参加するためにアカウントが必要となることがあります。
アカウントの作成や登録の手間が参加者が気軽に参加することを妨げてしまうこともあるため、ツールを選ぶ際には気を付けたいポイントになります。
また、現在ではパソコンだけではなくスマホやタブレットからウェビナーへ参加したいという参加者のニーズがあることも事実です。
パソコンからしか参加できないなどのデバイスの制限がある場合には、いくら良い内容のウェビナーであっても開催前から参加者を制限してしまうことも考えられます。
なるべく多くの方にウェビナーに参加してもらうためにも、ウェビナーツールはマルチデバイス対応しているツールを選ぶことをおすすめします。
ウェビナーの内容によっては質疑応答の時間を設けることや、ウェビナー後にオンラインで懇親会等を開催してコミュニケーションを図ることもあるでしょう。
参加者に、ただウェビナーを聞いてもらうだけではなく、
積極的に参加者と開催者がコミュニケーションを取りたいと考えられている場合には、
コミュニケーション機能が充実したツールを選ぶことをおすすめします。
参加者とのコミュニケーション方法としては、チャット機能や通話機能などが代表的です。
コミュニケーション機能が充実しているツールの場合には、ウェビナー参加者の満足度が高いことが多いです。
また、アンケート機能があるかどうかというポイントにも着目しましょう。
ウェビナーで発言することに慣れていない方であっても、終了後にアンケートが送られてくれば回答をもらうことができ、
次回のウェビナーに活かすことができるかもしれません。
オンラインウェビナーになって、場所を問わず参加できるようになりましたが、
スケジュール的な問題によってウェビナーに参加できないことがあるのは事実です。
そうした参加者のためにも録音・録画の機能が搭載されていれば自社HPなどでウェビナーの様子を後日公開することができます。
ウェビナーの様子を後日公開することによって、より多くの方に自社の魅力や製品の魅力を伝えることができるでしょう。
また、開催者にとっても録音・録画機能はメリットになります。
開催したウェビナーの様子を振り返り、説明内容の見直しをして次回のウェビナーに活かすことができるからです。
特に参加者がビデオをオンにして参加してくれた録画があれば、参加者それぞれのリアクションがよかったところ・悪かったところが明確になります。
参加者のリアクションを分析し、ウェビナー内容をブラッシュアップすることでウェビナーのクオリティーを向上させていくことができるでしょう。
以上、3つのポイントに気を付けて自社にとって最適なウェビナーツールを選んでみてください。
ウェビナーツールには無料版と有料版が存在します。
提供しているサービスによってさまざまな違いがあります。
ウェビナーツールの無料版・有料版の主な違いは下記のとおりです。
1.利用人数、利用時間に制限がある
2.視聴ログデータの取得の可否
3.サポート体制の充実度
4.通信や接続の安定性
それぞれ、わかりやすく解説していきます。
無料版の場合には同時に接続できる人数、連続で利用できる時間に制限がある場合があります。
比較的小規模の会議やウェビナーの場合にはそこまで問題にならないことがほとんどですが、
大規模のウェビナーを開催するには無料版では、円滑にウェビナーを開催できないことがあるため注意が必要です。
想定される参加人数、時間をしっかりと見極めて無料版・有料版は使い分ける必要があります。
視聴ログデータとは簡単に言うと視聴状況のデータのことです。
視聴ログデータをもとに平均視聴時間やコメント数などのデータを
ウェビナー終了後に集計して、データを活用してウェビナーの改善に役立てることができます。
多くの無料版のウェビナーツールではこうした視聴ログデータを取得することができないため
データを活用してウェビナーを改善していくことを検討している場合には、
視聴ログデータが取得する機能の可否についても確認しておきましょう。
無料版のウェビナーツールの場合には、サポートがないこともあります。
ウェビナーを開催していて、画面共有が出来ない、音声が聞こえないなどのトラブルが発生してしまった場合でも、サポートがない場合には開催者が対応するしかありません。
ウェビナー中に不具合が発生してしまうと、参加者の離脱率も高くなるため、円滑にウェビナーを開催することが難しくなります。
反対に有料版のウェビナーツールではサポート体制が充実していることが多く、
トラブルが万が一発生してしまった場合でも、専門知識を持ったスタッフが迅速に対応してくれるため、
トラブルを気にすることなくウェビナーをおこなうことが可能です。
開催者がウェビナー経験が豊富で、ある程度のトラブルにも対応できる場合には
サポートは不要に感じると思いますが、
トラブルに関して不安が残る場合には、円滑なウェビナーを開催するためにも
サポート体制の充実している有料ツールを利用するといいでしょう。
無料のウェビナーツールの場合、通信や接続が安定しないケースも考えられるため注意が必要です。
無料のウェビナーツールは、不特定多数のユーザーが接続して利用することになり、回線速度が遅くなる原因になってしまいます。
通信速度が遅くなると、映像や音声にタイムラグが発生してしまい、参加者が集中して参加することの妨げになります。
特に、有料でウェビナーを開催する場合には、タイムラグが発生してウェビナーに集中できないとなると、
今後の集客や最悪の場合には、企業ブランドや商品ブランドにも悪影響になってしまう可能性もあります。
快適にウェビナーに参加してもらうためにも、通信や接続の安定性にはこだわったツールを選択するようにしましょう。
今回はウェビナーツールについて、導入するメリット、無料・有料それぞれの違い、おすすめのウェビナーツールについてご紹介してきました。
ご紹介したウェビナーツールはそれぞれ特徴を持っているツールばかりですので、企業規模や用途に合ったウェビナーツールが見つかるはずです。
ウェビナーツールの導入を検討する際には、機能面はもちろんのこと、サポート体制や視聴ログデータの有無、顧客情報の管理ができるのかなどにも忘れずに注目するようにしましょう。
ウェビナーツールを活用して快適なウェビナーを開催してみましょう。
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