Web会議の基礎知識
更新日:2022.08/12(金)
「オンプレミス版Web会議」と一言で言っても各ベンダーによって、ツールの設計思想はそれぞれ全く違ったものになっています。オンプレミス版Web会議の代表的な3製品を例として取り上げて、各ツールの特徴を詳しく解説していきます。オンプレミス版Web会議システム導入の際に、ご活用ください。
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目次
FreshVoiceは、インストール型Web会議です。
インストール後は、OSの基盤上で稼働するのでブラウザが不要。なのでブラウザ固有のトラブルの心配が一切なく安定した接続を保てます。
<音質がいい理由>
Web会議をしていてユーザーが一番品質がいいと感じる部分の「音声」は、AGC(オートゲイコントロール)を採用。その他、ノイズキャンセラー・エコーキャンセラーも同時処理。これらをIntel Xeonで高速処理。
独自の音声コーデックを用い、サーバで高速で再圧縮処理をサーバリソースで行います。
<帯域設計がしやすい>
ソフトウェアMCU機能を持っているので、各々のクライアント毎に帯域をKbps単位で設定できる管理ツールがあります。
対応OSは、Windows10、iOS X以上。
サーバーは、Linux(CentOS6,7)、AWS、と対応可能。FreshVoice V7は、オンプレミス環境で力を発揮するシステム構造です。
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インストール型Web会議とは、OS基盤の上にシステムを置く=PCにインストールをして使用できるようにすることを指します。インストール型の強味は、ブラウザを使用しないので公衆ネットワークに繋がっていなくても使用できます。
ブラウザを利用しない仕組みのため、24時間365日継続利用可能という特性があります。利用環境下が閉域網の場合は、外部からの侵入の心配がないため強固なセキュリティ対策化の下で継続利用が可能になります。
CTO(情報システム管理者)を持つ企業では、バージョンアップを頻繁にするWeb会議システムだと管理をするのに手間がかかり過ぎてしまい、管理者泣かせになってしまいます。インストール型Web会議は、そもそもブラウザ型やプラグイン型よりバージョンアップをあまりしないケースが多いです。その代わりにシステム導入時に自社専用システムのカスタマイズをして導入します。
プラグイン型やブラウザ型Web会議は、メーカー都合が反映された仕様製品が多く、機能カスタマイズをしたい場合、カスタマイズの対応幅が狭い傾向があります。
しかし、インストール型Web会議は標準機能はあるものの、そこから新規機能追加や標準機能のカスタマイズなど自社に合わせた仕様カスタマイズに柔軟に対応できる強味があります。
FreshVoiceと同じくV-Cube Meeting5はインストール型のツールです。
下記に当ツールの特徴を、ご案内します。
・H.264/SVC映像コーデックを採用しており、クリアでなめらかな映像通信が可能です。
・イントラネット内でもID、Passなど認証機能が充実しているので、信頼感があります。
・イントラネット内でサーバを建てる場合、使い勝手を考え、DNS出来たらメールサーバを建てたほうがいいです。
・外部の方を招待して利用をしたい場合は、招待URLを発行して行う形式です。
この場合、マスターアカウントでWeb会議招待URLを発行し招待を受けた者だけが臨時で会議に参加できます。(外部インターネット接続がある場合)
・内部招待についてはメール送信ができる環境を構築するか、URL招待での運用となります。
・V-Cube社からアナウンスもでているが、Internet Explorer 11で利用する場合は、V-CUBE WebRTCプラグイン(無料)のインストールが必要になります。
・外部サービスと連携する機能は、制限がはいることも多いので、事前にベンダー担当者に確認が必要となりますので、関係者と密に連携するようにしましょう。
Live On イントラパックは、プラグイン型Web会議システムです。
システム稼働時にブラウザのキャッシュ(Active X)を使用します。Live On イントラパックの対応ブラウザは、IE、Edge、Firefox、Opera、Google Chromeの最新版になります。
イントラパック=オンプレミス環境でも会議URLをブラウザの検索窓に入力すれば会議に参加できる優れものです。
また近年Google Chromeのみ対応製品が多くなってきた中、IEユーザーでも使用できるようなシステムになっています。
Live On社からもアナウンスが出ていますが、IEでの利用の場合、ご自身のブラウザでActiveXが作動していることを確認しましょう。ActiveXは、ブラウザで音声や映像を再生するためのシステムとしてWindowsが開発した拡張機能の一種です。ActiveXの作動状況により会議室に入室できないなどのトラブルが起きないようにしましょう。
プラグイン型Web会議とは、ブラウザにWeb会議ソフトウェアを追加しブラウザの機能を拡張させ使用するWeb会議システムのことを指します。
主にブラウザにFlash Player(Adobe)などの拡張機能が搭載された状態ですと、Web会議のシステムが起動するために新たにアプリケーションをインストールする必要がない、というメリットがあります。
Internet Explorerなど、古いPCでは、既にFlash Playerなどがインストールされている事が多く、Flash Playerの持つ画像・映像・音声再生機能を利用することで、インストールレスで使用できるWeb会議システムとなります。
ただし、現在Flash Playerは、セキュリテー的にほぼ無くなりサポートも終わりましたので、絶滅したといっていい状態です。これに変わるものとして、GoogleのWebRTCが登場しましたので後述します。
インストール型Web会議は、自社ネットワーク環境などを考慮してPCにソフトウェアをインストールするので専門的な知識や熟練した技術者が行う必要があるため、導入費用が高額になってしまったり、導入までに時間がかかるケースがあります。しかし、プラグイン型Web会議は、Internet Explorer、Edge、Google Chrome、FierFoxやPCにFlash Player、adobe、Microsoft Active X、Google Chromeなど拡張機能がインストールされていれば使用できるシステムのため初期費用が抑えられ、短期間で導入することができます。
プラグイン型は、ブラウザに依存するためMicrosoftやGoogleがブラウザのバージョンアップを行った後Web会議を行うとシステムが立ち上がらないなどの不具合が起きる場合があります。これは単にWeb会議システムとブラウザが上手く稼働しないことが原因のためユーザーはベンダーの修繕完了を待つしかなくなります。
流行りの最新機能が充実したWeb会議を使いたいというユーザーに向いています。
Web会議システムには、ブラウザにURLを入力して入室する方法をとる、ブラウザ型Web会議もあります。
有名な製品名でいうとGoogle Meeting・LiteFreshVoice・Termsの一部、V-Cubeの一部招待で利用されている機能です。
ブラウザ型Web会議について少し解説します。
ブラウザ型Web会議とは、オープン規格のWebRTCという通信技術を用いて開発されたインストールレスWeb会議システムのことを指します。WebRTC(Web Real-Time Communication)とは、リアルタイム通信をWebブラウザ・モバイルアプリで可能にさせようとGoogle、Microsoft、Apple、Mozilla、Operaなど名だたる企業が賛同したプロジェクトで2011年に誕生しました。
WebRTCの基本通信はP2P(Peer To Peer)方式が多いですが、多拠点接続はSFUを利用すると可能となる通信方法です。この通信方式を用いることで端末同士から発信される音声や映像・ファイルなどのデータをサーバーを介さず直接通信させることでリアルタイムでコミュニケーションが可能になりますし、SFUを介すことでサーバクライアント方式を取ることも可能です。
このリアルタイムコミュニケーションを可能にさせているWebRTCP2P方式には、シグナリングサーバー、STUNサーバー、TURNサーバーが必要不可欠となります。
この3サーバーがないとNAT越えが出来なくなります。詳しくは別途記述します。
多拠点接続時には、SFU(Selective Forwarding Unit)方式、もしくは、MCU(Multi-point Control Unit)方式になります。この技術を行うにもSFUサーバー、MCUサーバーが必要不可欠です。
WebRTCの特徴は、ブラウザ機能に標準として搭載されていることで、デフォルト設定状態でほぼ利用できることです。それでいてセキュリティ上安全なので、使わない手はありません。但し、発展途上な部分も多く、ブラウザのアップデートにWebRTC機能も含まれてしまうので、オンプレミスなどの環境でご利用いただくのは、どうでしょうか?
今後の動向に期待、といったところでしょう。
WebRTC=リアルタイムコミュニケーションってどんな技術?
WebRTC技術を使用したWeb会議システム比較表付
IT製品の安全性を調べているとよく耳にする
‟WebRTC、P2P、NAT、ICE、SFU‟の仕組みと安全性についてわかりやすく解説!
これを読めばIT製品比較し易くなること間違いなし!
オンプレミス環境や閉域網におけるWeb会議の運用は、通常のASPサービスと異なる部分が多くなります。
Web会議システムをオンプレミス環境化で使用する場合のチェック項目は下記になります。
①24時間365日 何度やっても確実につながること。
②環境変化(OSアップデート、ブラウザアップデート)をしなくても運用できる。若しくは影響を受けない。
③自動起動 OS不用意なセキュリティ関連のポップアップがでないようにすることが可能か。
④OSのアップデートをさせない LTSBを使うなども検討する。
⑤閉域網の場合、セキュリティパッチの配信が不可能なので、ウィルスチェックパターンファイルなどは手動でアップデートする運用を検討する。
これらの項目を満たすために重要なのが、インストール型Web会議を利用することが必須となります。
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